企業内部だけではなく、外部のアイデアを活用して新たな価値を創出する「オープンイノベーション」。これまでも一部の企業で行われていましたが、市場や人材を取り巻く環境変化が激しい昨今、新たに取り組む企業も多く注目を集めています。
しかし、「オープンイノベーションに取り組んでみたものの、なかなかうまくいかない」という企業も多いのが現状です。何がオープンイノベーションの成否を決めているのでしょうか。
ここでは、オープンイノベーションを取り巻く環境と、オープンイノベーションの成功のカギについて詳しく解説していきます。
オープンイノベーションとは?
オープンイノベーションとは社内と社外のアイデアを有機的に結合させて、事業競争力を高める手法です。オープンイノベーションのアプローチ自体は以前から大手企業を中心に行われており、P&Gの「コネクト・アンド・デベロップ」、デュポンの「イノベーションセンター」などが代表例です。最近では、社内リソースに限りのあるベンチャー企業での実施事例も増えてきています。しかし、実際には多くの企業がオープンイノベーションに課題を感じているようです。経済産業省の調査(平成27年度企業投資調査)によると、「10年前と比較してオープンイノベーションの取り組みが活発化しているか」という質問に対して、半数以上の企業が「ほとんど変わらない」「後退している」と答えています。
この結果を受けて経済産業省「通商白書2017」では、企業が自社のみでイノベーションを起こすことは時間的に困難であることや付加価値の創出にも限界があることから、スピード感を持って新規事業を創出していくためにオープンイノベーションの推進が重要だと提言しています。つまり、これからは外部の経験や知見を有効活用するオープンイノベーションの時代になっていくのです。
オープンイノベーションにまだ取り組んでいない企業、取り組んでみたものの成果が出ていない企業は、今こそオープンイノベーションの進め方を見直し、真の価値創出につながるオープンイノベーションを実行していく必要があるでしょう。
オープンイノベーションの成否を決めるのは「人」
それでは、オープンイノベーションの重要性がますます高まっているのにも関わらず、うまくいっていない理由は何でしょうか。経済産業省「通商白書2017」では、オープンイノベーションが活発化していない現状について、自前主義がいまだに根強いことなどの阻害要因を挙げ、外部のアイデアを活用することが不可欠かつ効果的であることを企業が深く理解することが必要だと述べています。
つまり、「外部のアイデアを積極的に活用すること」が重要なポイントなのです。
ここで、オープンイノベーションではどのようなプロセスを経て価値創出をしていくのか見てみましょう。
オープンイノベーションには主に下記のようなフェーズがあります。
- 全体企画:新規事業領域の特定。自社の強化ポイントの特定と社外に求める技術・アイデア・ノウハウ選定。
- アイデア・ノウハウ・技術募集:アイデアの募集・探索。
- 事業開発/事業化推進:アイデアの評価・事業開発。
- 事業参入:アイデアを取り込み事業参入。オープンイノベーションの考え方の組織浸透。
- 事業成長/売却:事業の成長に向けて、自社新規事業、JV、売却の判断後、実行。(JV設立相手、売却先開拓含む)
実は、これらのフェーズにおけるアイデアのコアはほかでもない「人」に蓄積されています。したがって、全てのフェーズにおいて経験豊富なプロ人材を活用できるかどうかがオープンイノベーション成功のカギになります。つまり、オープンイノベーションの成否を決定づけるのは「人」なのです。
しかし、各フェーズに精通したプロ人材を集めてくるのは困難を極めます。そこで活用したいのが、プロ人材を活用したオープンイノベーションの支援サービスです。多くのプロ人材からオープンイノベーションに最適な人材を選定できることは、成功の第一歩と言えるでしょう。
オープンイノベーション支援サービスを活用した新規事業開発
経営資源の限界を打破する打ち手として、そしてスピーディーに真の価値を創出する⼿段としてオープンイノベーションの重要性は今後ますます高まっていくでしょう。そして繰り返しになりますが、オープンイノベーションの成否を決めるのは「人」です。
オープンイノベーションにこれから取り組もうとしている方、また取り組んでみたもののうまくいっていないと感じている方は、一度オープンイノベーションの支援サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
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