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富山のアルミ加工メーカー、ICTを活用した業務改革で生産性向上 〜 地方の中小企業だからこそ外部のプロ人材への投資価値は高い 〜

業務改善
富山のアルミ加工メーカー、ICTを活用した業務改革で生産性向上 〜 地方の中小企業だからこそ外部のプロ人材への投資価値は高い 〜

富山にあるアルミ加工メーカー「アルミファクトリー」。高い技術力を武器にするプロ集団として、産業用機械メーカーや医療、建築関係など多様な業界からの幅広いニーズに応える製品を手掛けてきた。同社を率いるのは2代目の棚元政夫(たなもと・まさお)代表取締役。建材メーカーの下請からの脱却、非建材部門の新規開拓などチャレンジマインドに富んだ棚元氏が、サーキュレーションのサービス導入を決めた背景について伺った。

非効率な業務の改革に行き悩む

「生産性向上」「ICT導入」の2点に課題を感じていました。細かいところで言えば、紙の使用量が多くアナログな管理から脱却できないなど、個別の業務について、漠然と「無駄が多いのかもしれない」と感じることが多かったのですが、具体的に何をどうしていいか分からず悩みの種でした。そもそも、メンバーが昔からのやり方に馴染んでいることもあり、改革を先送りにしていた面もあります。ICTの導入についても、どのようなソフトやツールがベストなのか検討するうえで、私自身もリテラシーに乏しく、また詳しい人材もいなかったので、こちらも前進していませんでした。

銀行セミナーで知った「プロ人材活用」はまさに求めていたサービス

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サーキュレーションを知ったのは、2017年11月に北陸銀行主催のセミナーへ参加した時のことでした。同社の久保田雅俊社長がパネラーとして登壇していて、「プロシェアリングサービス」という存在を初めて知りました。
もともと高度な専門性を持った人材とタッグを組んで仕事をしたい気持ちは強かったのですが、一から採用するとなるとハードルが高いのは理解していました。
そのため、プロ人材を期間限定で活用するというサーキュレーションのビジネスモデルはとても新鮮でしたし、これこそ自分が求めていたサービスだと実感しました。セミナーは200名近く参加していましたが、真っ先に名刺を交換しに行ったことを覚えています。

それから、12月の終わり頃にサーキュレーションの東京オフィスで、コンサルタントの大平瑞木(おおひら・みずき)さんと打ち合わせをしました。経営課題や目指す将来像などについて、熱心にヒアリングをしてくれて、信頼できる人だなと感じたことを覚えています。

私自身がリテラシーを高めることも手段の一つですが、客観的かつプロの視点で社員にもダイレクトにフィードバックしてもらいたいと考え、プロ人材の方に弊社の社内会議へ参加してもらうことも希望として挙げました。

多方面の知見と高い視座、富山を盛り上げたいという気持ちにも共鳴

サーキュレーションがどのような提案をしてくれるのか分かりませんでしたが、すぐに「ご紹介したいプロ人材がいます」という連絡をもらいました。そこで、紹介されたのがM.J.さん(以下Jさん)です。情報システム関連の大手企業からスタートアップまで複数社経験し、企画、営業、デリバリー全てに従事。複数の新規ビジネス開発経験やベンチャーの立ち上げ経験をもつ人材で、ICTはもとよりAI教育事業のスタートアップを設立するなど先端技術と専門性を持っていることに驚きました。

そうしたハイレベルな人材が我々に力を貸してくれるのは、またとない貴重な機会です。また、Jさんは富山出身ということで、地元を盛り上げたいという思いが強く、共鳴する部分が多かったことも印象的でした。相互理解を深めるため一度弊社に足を運んでもらい、職場を見学していただいたうえで、契約を結ぶことにしました。

M.J.氏(40代):新規ビジネス開発・業務改善のスペシャリスト

ソフトウェア会社にてシステム開発を担当、その後、新規商品企画開発や事業開発に携わる。新商品では特殊業務のデータ可視化パッケージを企画、プリセールスからデリバリーまでを担当。新規事業では、生体センサースタートアップ立ち上げやIT大手にて大規模データを活用した事業開発に従事。昨今のデータサイエンティストの不足に課題を感じ、その人材育成を行うスタートアップを共同創業。同社取締役退任後、現在はIoTやAIに関わる新規ビジネス開発、業務改善のコンサルタントとして活動している。

マクロとミクロ両方の視点で業務改善を指南

現在、契約してから約2か月経ちますが、Jさんには週1日、社内会議のタイミングで来社してもらっています。当初、どのようなツールを導入すれば業務改善に繋がるのか、成果を拙速に求めていました。しかし、Jさんは大局的な視点から細かな作業内容まで目を向けて、これまで私たちが当たり前過ぎて気付かなかったような、さまざまな業務における無駄を浮き彫りにして、改善に向けたアドバイスをしてくれます。たとえば、手順書の制作に際して、当初使い勝手のいいシステムを教えてくれたのですが、試しに利用したところなぜかうまく使いこなせなかったんです。なぜだろうと考えたところ、実は手順書を作る前段階、文章を上手に組み立てることが下手で、確たるフォーマットもなかったからだと気づきました。そこで、手順書の書き方から統一していくことになりました。アナログな課題ではありましたが、Jさんの提案がなければ目を向けることはなかったはずです。間違いなく生産性向上に一歩近づいたきっかけになったと思います。また、私たちは50人規模の中小企業で、古くからのメンバーも多いです。そのため、良くも悪くも社員と経営陣の距離が近くアットホームな雰囲気。Jさんが社内会議に参加してくれるようになってから、場に緊張感が生まれ、とてもスムーズに進行できるようになりました。直近では、RPA(Robotic Process Automation)をどう進めていくかについてアドバイスをもらっています。ドラスティックな変革ではなく、地道な効率化を目指す方が社員にも着実に浸透していくだろうと考え、達成のマイルストーンは数か月単位で置くことにしました。こうした業務改善のプロセスについても、Jさんは上から正解を突き付けるのではなく、伴走してくれるような感覚で一緒に考えてくれるのでとても心強いです。

地方だからこそ外部のプロ人材への投資価値は高い

img左:株式会社サーキュレーション 北信越支社長 大平 瑞木、右:アルミファクトリー株式会社 代表取締役 棚元政夫 氏

目下、女性の働き方改革にも力を入れていて、テレワークの導入も検討しているので、今後は総務部門などにおけるICT環境の整備にもアドバイスをもらいたいと考えています。私は新しいテクノロジーを積極的に取り入れて、働き甲斐のある楽しい会社にすることを目指しています。その意味でも、利益が出ている今が過渡期。先行投資の対象として、プロ人材という人材を選んだことは正解でした。将来的には、我々がローカルにおける プロ人材活用のロールモデルになって、「アルミファクトリーの躍進を支えた人」としてJさんの評判も高まるように尽力したいと考えています。

我々のような地方の中小企業にとって、首都圏に拠点を置くプロ人材を雇うことは至難の業です。だからこそ、期間限定でハイパフォーマンスを発揮できるプロ人材とのプロジェクトをスピーディーに始められるサービスの存在は貴重だと感じています。サーキュレーションには大平さんをはじめ、それぞれの業種に精通した優秀なコンサルタントが在籍しているので、スキルや知見がマッチするかだけでなく社長の人柄や社風との相性も考えてくれます。仮に相性が合わなかったり、期待値が届かなかったりすれば契約を継続しなくてもいいので、安心感とリスクヘッジを併せ持つ理想的なモデルではないでしょうか。自助努力ではどうにも解決できない経営課題を抱えているのなら、外部のプロ人材を活用できるサーキュレーションに賭ける価値はあると思います

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