独立後12社で業態改革・事業承継関連で支援し全勝の功績。スピード改革で業績を回復させるプロ経営者
重田 博 様
中期経営計画,事業承継・M&A
イトーヨーカドー店長として鮮度管理を軸とした大改革で2店舗の業績をV字回復させた実績をはじめ、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)の社外パートナーに就任後、書店/ホームセンター/関西圏のドラッグストアの立て直しに携わり、バイヤー教育と商売の基本4原則を叩き込む手法で業績を回復、名実ともに小売コンサルタントに。その他、静鉄ストアの業態改革、銀のさら&レストランFC社の社長としても基本4原則の徹底で大赤字の会社を1年で黒字化。スーパーマーケットをメインとした小売の経営に一家言あり。
プロとしての価値観を形成するまで
きっかけは事業承継関連のご相談をいただく機会に恵まれる中で、もっと役に立ちたいと思ったことでした。
小売業界に長くいる関係で、CGCグループの加盟社さんとのお付き合いがありました。加盟社の95%は中小企業の3代目社長さんで、経営者としての教育を受けた経験のない方が大半です。私自身は小売での経験が豊富ですが、ご相談してくださる方の業界は様々で、自分の第三者目線のアドバイスに賛同し感謝してくれる人が大勢いました。一事業会社にとどまるよりも、彼らの身近な存在としてより多くの現場で、自分の今まで培ってきたことを教えていきたいと思い、顧問として複数社を支援するようになったのです。
小売業の事業承継リスクが蔓延している昨今、自分の経験を活かしてこの状況の脱出方法の提言を今後もしていきたいです。
仕事や人生で大切にしていること
難しい案件ほど楽しむ気持ちを大切にしていて、『葉隠』にある「水増されば船高し」という言葉がまさにそれに当たります。難しい課題があるほうが仕事としてやりがいがありますし、それが改善されていくにつれて従業員の方々の目も輝いていく。それを見るのが私の一番の生きがいです。また、「常に最先端に身を置く」「知行合一」も意識しており、自分を高め続ける工夫として小売の現場を常に観察しマーケットを見続けるようにしています。
支援に入る際のスタンスとして心がけていることは、企業にとって参考になりそうな「売れる仕掛け」はすぐに情報提供することです。例えば日常生活の中でもヒントを見つけたら、すぐに先方に共有するということを、支援以外の時間に上乗せして積極的に行っています。
プロとして意識しているポイント
- 相手の目線に立つということを一番言いたいです。これができない限り、コンサルタントという職種は成り立たないと思います。どうすればこの企業は動き出せるかを考え、相手目線を持って先方と会話し具体的提言に入らなければ人は動きません。
- 自分の言葉に責任を持つ、そのために自分も成長し続けることです。真の課題に辿り着くためには、相手に問題点を洗いざらい出してもらい、その中で優先順位をつけて全員の認識を一致させる必要があります。その際外部のプロには、ハッキリと意見を言う事が求めらるのではないでしょうか。
- 相手のプライドとそれを裏付ける経験を尊重することです。幅広い世代から永きに渡り信頼されるためには、偉そうと思われてはなりません。相手の話を聞くときには謙虚に、「我以外皆我師」の姿勢が重要です。
重田 博氏のプロジェクト事例
競合との差別化に成功、事業承継と企業再生のため業態変革
芹沢印刷工業 様 印刷
背景・課題
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印刷業界全体が縮小していく中で会社を4代目となる息子に引き継ぐ前に、新しい事業スタイルへ変革したいと考えていたものの、実行に移す方法がわからずに5年という月日が過ぎていた。
成果
- 顧客業界の知見を習得したことで、印刷機ではなく知識で勝負する差別化に成功し、4代目社長へ継承できる業態変革(トランスフォーメーション)を遂げた
- 営業担当たちがスーパーの経営に関する知見が付いたという自信から「売上が伸びるチラシ制作をしませんか?」という付加価値を積極的に提案できるまで成長した
プロジェクトで意識したポイント
- 芹沢社長や幹部はチラシ印刷業界の縮小の先の展開がわからないがゆえ、受け身営業となってしまっているという根本的な課題を的確に指摘しました。かかっている霧を晴らし、今まで見えていなかった事に気づいてもらいました。
- 基礎をしっかり固めてもらうことを意識しました。原理原則・基本の徹底から全ては始まるので、まずは基本講義を実施し、インプットしたことを定着するために実地調査も行い、知識を自分のものにできるように支援しました。
- 戦略的な視点を持っていただくことを心がけました。スーパーマーケット業界の状況を知り、相手の必要とする情報の提供や、売れるチラシの提案をするという視点、競争する会社に対し自己差別化をして勝つという具体的視点が備われば、より強い組織になれると感じていたのです。
Executive Coordinatorエグゼクティブコーディネーター
花園 絵理香
新卒で入社した大手製造メーカーにて秘書業務に従事。その後、業界屈指の医療系人材会社にて両手型の営業を担当し全社MVPを獲得、人事部中途採用に抜擢され母集団形成からクロージング面談まで幅広く実務を経験。キャリアチェンジを通し、仕事によって人生も大きく変化することを実感。サーキュレーションでは、得意分野で生き生きと前向きに活躍する個人を1人でも多く増やせるよう、プロ人材の経験知見のアセスメント業務に従事。