スタートアップから大企業まで100社以上を支援、企業の価値を“伝わるストーリー”に編纂するブランディングのプロ
岡山 史興 様
広報立ち上げ・強化,ブランディング
学生時代からNPOの立ち上げや、愛・地球博にて市民プロジェクトリーダーを務めるなど、一貫して社会課題と生活者をつなぐコミュニケーション領域で活動。
新卒にて、戦略PRコンサルティング会社に入社。名古屋の町工場から生まれたテーブルウェアブランドのPRを初期から担当し、広告費ゼロの中でPR戦略を立案、実行し、大ヒットを生む。現在は独立し、トゥ株式会社の代表取締役/ウェブメディア『70Seeds』編集長を務める。
これまで新規事業立ち上げやアプリ開発など領域を横断し幅広くマーケティング活動に携わった背景から、情報発信のみに特化した支援ではなく、経営戦略から全体最適を考えたブランディング戦略やPR・広報戦略を描けることが強み。
ニュースアプリスタートアップの上場に向けたコーポレートコミュニケーション支援など、スタートアップ、大企業、地域に至るまで100社以上の支援実績を誇る。
プロとしての価値観を形成するまで
現在の仕事に至る原点は、名古屋の町工場が技術力を生かして製造した自社事業のPR・ブランディング活動を販売前からご一緒させていただいたことです。
私自身もブランドの背景に心から共感していましたし、描いたブランドストーリーがメディアを通して生活者に届いていくプロセスを目の当たりにして、とてもやりがいを感じることができました。
しかし、一方で一般的なPR会社の仕事のあり方に対して限界を感じるようにもなりました。「潤沢な予算を持つ企業だけではなく、地域を支えるたくさんの魅力的なスモールビジネスにこそ、PRやブランディングの力が必要なのでは」と。
そこでお金も人材も豊富な強い会社だけが注目を浴びるのではなく、なかなか表舞台に出られない企業にスポットを当てたいと思い、自ら新しい形のPR・ブランディングを追求する会社を立ち上げることにしました。
時代は変化し、PRや広告に膨大な予算をかけずとも生活者に思いを伝える手段は数多くあります。今後も企業にあった適切なブランド戦略をつくり、価値ある企業とステークホルダーを繋いでいきたいです。
仕事や人生で大切にしていること
私は長崎出身で、高校時代に被爆地の若者の声を世界に届けるNPOを立ち上げ、被爆者の想いを世界に発信する活動をしていました。戦争や被爆という悲惨な現実を目の当たりにしたことで、日々の悩みなんてとても些細なことだと感じるようになりました。
しかし、一方で日常は些細なことの積み重ねでできているのも事実です。
日常を占める最たるものが仕事です。平穏な日常の中では、仕事において結果を残さなくてもついやった気になり、なんとなく終わらせることもできてしまいます。
でもそれでは、せっかくの生きる時間の使い方としてもったいないのでは?と思いませんか。私は、毎日をなんとなく過ごすのではなく、”自分”という役割をまっとうし、悔いのない生き方をしたいと思っています。
これからも日々「自分の役割を果たせているか」「クライアントの期待を超える支援ができているか」を自分に問いかけ続け、ブランディングやPR・広報といった活動を通してクライアントがビジョンを達成し、世の中が前へ進むための後押しをしていきたいです。
プロとして意識しているポイント
- 誠実でいることです。プロとしてプロジェクトに参加する以上、クライアントの気持ちに寄り添うのはもちろん、期待されている成果にしっかりと応えることが”誠実”だと思っています。気持ちをいくら強く持っても結果を出さないと意味がありません。
- 相手の立場に立つことです。企業にはたくさんの人が在籍し、それぞれの想いがあり、所有しているリソースも異なります。PRやブランディングがうまくいっているように見える会社でも、中を見ると現場とのギャップが大きいことがよくあります。そういった様々な制約を相手の立場に立って理解した上で、いかに納得感のある問題解決をしていくか思考し、提案・実行しています。
- 謙虚と遠慮を履き違えないことです。謙虚でいることは大切でその想いがあるからこそ成長できます。しかし遠慮をして本当の思いを伝えないことは、相手のためになりません。
プロ人材として業務委託で働く立場だからこそ、忖度なしの関係が求められます。契約解消を恐れ、遠慮してクライアントと議論できないのはプロとして失格です。
今後もクライアントに謙虚でありながら、遠慮はしないというスタンスで、共にビジョンへ向かうパートナーであり続けたいと思います。
岡山 史興氏のプロジェクト事例
新たなブランドイメージを発信するPR/広報体制構築プロジェクト
株式会社レコチョク 様 音楽配信サービスの企画・運営、コンテンツ・サービスの企画・運営 他
背景・課題
- サービス拡張に合わせてブランドイメージを見直していきたかったが、創業時のイメージが強く、現在の事業内容や活動、実績が十分に認知されていなかった
- 事業価値に+αを加えた新規サービスを推進し、企業としても変革を遂げるうえで、「事業戦略」の見直しだけでなく、「ブランディング戦略」の見直しも重要と捉えるも、具体的な打ち出しや進め方のノウハウがなかった
成果
- プロジェクトチームを立ち上げ、現場とワークショップを定期開催することで外部に発信したいメッセージを明確化した
- 翌年の20周年のタイミングで発信するコンテンツ企画やチャネルの精査を実施し、戦略を具体化した
プロジェクトで意識したポイント
- ワークショップ形式で現場と議論を重ね、社員が伝えたいメッセージを整理しました。 ブランド戦略やPR・広報戦略は、経営と現場の想いが乖離しやすく、現場が納得いかず、アウトプットの時点で乱れたりすることがあります。そのため、現場の声が十分に反映されるよう、経営との接続を意識しました。
- 現場から出てきたメッセージをトップが考える事業戦略と結び付けるため、外部へ発信する”ことば”の選び方にこだわりました。
- 支援中は、企業の一員としてプロジェクトに関わり、自分がこのブランド戦略で進んでいく企業の社員だったら納得できるかを考え、クライアントの課題を自分ごと化して、解決に向けて思考しました。また、アイディアの整理の仕方、チャネル選定、メディアリレーションなど一連のプロセスを一緒に行うことで支援後も自走してもらえることを意識しました。
Executive Coordinatorエグゼクティブコーディネーター
花園 絵理香
新卒で入社した大手製造メーカーにて秘書業務に従事。その後、業界屈指の医療系人材会社にて両手型の営業を担当し全社MVPを獲得、人事部中途採用に抜擢され母集団形成からクロージング面談まで幅広く実務を経験。キャリアチェンジを通し、仕事によって人生も大きく変化することを実感。サーキュレーションでは、得意分野で生き生きと前向きに活躍する個人を1人でも多く増やせるよう、プロ人材の経験知見のアセスメント業務に従事。