「PMOへの異動を打診されたけど、本当に引き受けて大丈夫なのかな?」
「PMOに将来性はあるのか?」
最近、多くのIT企業でPMOというポジションが注目されています。しかし、実際にPMOで働く人や経験者からの「やめとけ」という声もありますよね。そこで今回は、PMOの実態とキャリアへの影響について、経験者のリアルな声をもとに解説します。
本記事を読むことで、PMOのメリット・デメリットを正しく理解し、あなたのキャリア選択に役立てられるでしょう。PMOとしてのスキルアップや案件獲得を検討している方は、PM・PdM・PMOに特化した案件サイト「サーキュPM/PMO」がおすすめです。
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「PMOになるのはやめとけ」といわれる4つの理由

PMOが「やめとけ」といわれる理由は主に4つあります。これらの理由を理解すると、PMOの現実的な課題を把握できるでしょう。
- リサーチ/調査・各所の調整・事務作業などつまらないと感じる仕事が多めだから
- 成果が見えにくく評価されにくい役割が多いから
- 稼働する中でスキルが身につきにくいと感じる人が多いから
- PMとの板挟みになってストレスが溜まりやすいから
リサーチ/調査・各所の調整・事務作業などつまらないと感じる仕事が多めだから
PMOの業務には、裏方的なタスクが多く「つまらない」と感じる人が少なくありません。
具体的には以下のような業務が中心となります。
- 進捗データの収集・集計・分析
- 会議の設定・議事録作成
- 報告資料の作成・更新
- 各部署との日程調整
- プロジェクト関連の事務処理
これらの作業は事務的なものが多いため、プロジェクトへの貢献を実感しにくいのが特徴です。特に「前線で活躍したい」と考える方にとって、資料作成や各種調整ばかりの業務は物足りなく感じるでしょう。
また、PMOは常に問題解決を求められる役割があり、時にはなんでも対応させられる「便利屋」のような扱いを受ける場合もあります。
成果が見えにくく評価されにくい役割が多いから
PMOはプロジェクトを裏側から支える立場のため、自分の仕事の成果が見えにくい課題があります。
プロジェクトの成功にはPMOの貢献が不可欠ですが、その効果は間接的で表に出づらく、開発者のようにわかりやすい成果物が残りません。
そのため「自分の仕事が直接価値をもたらしていないのでは」と感じてモチベーションを失う人もいます。PMOはうまくやっても当然と思われることが多く、トラブルが起きたときだけ責められる立場になりがちです。努力や成果よりもミスの方が注目されやすい傾向があります。
PMOの仕事は評価基準があいまいで正しく評価されにくい点が、精神的な負担になる場合があります。
稼働する中でスキルが身につきにくいと感じる人が多いから
PMOは業務の幅が広く、専門技術よりも全体を見渡す力が求められるため、特定のスキルを深く身につけにくい傾向があります。この傾向が、成長を実感しにくいという不安につながっています。
実際に、PMOはプロジェクトの進捗管理や課題対応に追われ、専門知識を深める時間が取りにくいのです。若手エンジニアなら新しい技術習得で成長を感じられる場面も、PMOでは裏方業務が中心のため「スキルアップできているのか?」と悩む人が多いのが現実です。
PMOを経験しても市場価値が上がらないのではと不安になり、キャリアに意味がないと考える人もいます。でもそれは短期的な見方で、実際にはPMOで身につくスキルは幅広く、長い目で見ると価値があるといえるでしょう。
PMとの板挟みになってストレスが溜まりやすいから
PMOはプロジェクトマネージャーを支えながら、現場や顧客とのやりとりをスムーズに進める調整役です。そのため立場があいまいになりやすく、板挟みのストレスを感じる場合もあります。
PMからは遅れを何とかしてと強く求められるものの、現場からは無理だと反発される可能性があります。その間に立つPMOには、大きな負担がかかるのです。
PMが未熟だと指示があいまいになり、仕事を丸投げされて振り回されることがあります。特に大規模プロジェクトでは調整に時間がかかり、期待に応えようとして心がすり減ってしまう場合もあるでしょう。

実際に「PMOはやめとけ」を痛感した経験者のリアルな声

経験者のリアルな声を知ると、PMOの現実的な課題を理解しやすくなるでしょう。実際にPMOを経験した人からは、以下のようなネガティブな意見もあります。
- スキルがつかず転職で苦労した
- 開発がしたかったのにずっと議事録係だった
- 誰にも感謝されず孤独だった
- PMOからステップアップできずキャリアが止まった
一方で「PMO経験が転職後に活きた」という声もあります。PMOがプロジェクトに貢献している実感があるという意見があるのも事実です。
特に調整力やコミュニケーション能力の向上を実感する人も多く、これらのスキルは他の職種でも重宝されています。
PMOになるのは本当にキャリア的に損なのか?将来性にも言及

PMOのキャリアは決して損ではありません。大変な面もありますが、それ以上に価値のあるスキルや将来性が手に入る仕事です。
では、なぜPMOのキャリアが損ではないといえるのでしょうか。主な理由は以下のとおりです。
PMOで得られるスキルは他職種でも汎用性高く活かせる
PMO業務を通じて培われるマネジメントスキルや調整力は、他の職種でも十分に活かせる汎用性の高いスキルです。
PMOで身につく主なスキルは以下のとおりです。
- プロジェクト全体を俯瞰する視点
- さまざまな立場の人と協働するコミュニケーション能力
- 課題解決・問題分析スキル
- データ分析・資料作成能力
- 調整・交渉力
これらのスキルは業界や職種を問わず重宝されます。例えば、開発現場を経験したエンジニアがPMOスキルを身につければ、チームリーダーやプロダクトマネージャーとしても活躍できるでしょう。
PMOで磨いたスキルセットによっては、自分の市場価値を高めるのも十分可能です。

PMやコンサルへのキャリアにつながることも多い
PMOの経験は、将来のキャリアアップに向けた重要なステップになります。PMOの経験を通して、プロジェクト全体把握力、課題解決力、業務改善の知見が身につきます。複数プロジェクトを横断的に支援することで経営視点が養われ、責任者としてチームを率いる基盤が構築されるのです。
活かせるポイントとして、PMOはPM(プロジェクトマネージャー)になるための経験となり、培った課題解決力を武器に戦略コンサルタントへの転身も可能です。
さらに経営視点を活かして事業企画・経営企画や、プロダクトマネージャーといった上流ポジションへのキャリアパスも考えられるでしょう。

「何をやるか」より「どう活かすか」が大事である
職種名だけでキャリアの価値は決まりません。大切なのは「その仕事で何をしたか」です。PMOの仕事でも、自ら考えて行動し成果を出すと、他では得られない貴重なスキルと実績が積めます。
どんな仕事でも、その中で「自分にしかできない価値」をどうやって見つけ、次のキャリアに活かすかが重要です。例えば、単なる資料作成も「経営層の意思決定を支える仕事」と捉えれば、価値の高い業務になります。
視点を変えればPMOの仕事にも価値ややりがいを見出せます。PMO経験をキャリアの武器にできるかは自分次第なのです。
「やめとけ」といわれる一方でPMOに向いている人の特徴を紹介

PMOには大変な側面もありますが、その役割に向いている人もいます。ネガティブな意見に惑わされず、自分の適性を見極めることが大切です。
PMOに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- チーム全体の動きを把握するのが得意な人
- 縁の下の力持ちとして支えるのが好きな人
- 視野が広くてトラブルを未然に防ぐのが得意な人
- マルチタスクや調整が苦にならない人
これらに加えて、常にプロジェクト全体を見渡して、的確な判断ができる広い視野も大切です。問題が起きた時に冷静に対応できる責任感と、最後までやり遂げる粘り強さも求められます。
さまざまな立場の方たちの間に入ってスムーズに話を進める、高いコミュニケーション能力も欠かせない資質といえるでしょう。
企業勤めのPMOが不向きな人もいるので副業・フリーランスの選択肢も持つのがおすすめ

PMOの働き方は企業常駐だけではありません。会社のルールに縛られたり、人間関係のストレスを感じたりする場合は、副業やフリーランスとしてPMO案件に関わるという選択肢があります。
フリーランスPMOなら自分の得意分野や興味のある業界の案件を選べ、企業勤めでは得られない自由度があるのです。
PMO人材の需要は高く、優秀なフリーランスには会社員時代以上の高収入を得られる可能性があります。働く時間や場所の柔軟性も高く、リモート案件も多いためワークライフバランスを重視する人にも魅力的です。
副業なら現職を続けながらPMO経験を積み、将来的な独立に向けてスキルアップも可能です。多様な働き方でPMOキャリアを追求できると知っておくとよいでしょう。
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PMOの中にも種類と役割に違いあり!タイプによって適性が異なる

一口にPMOといっても、組織内で期待される役割やタイプは複数あります。それぞれのタイプで業務内容や求められるスキルが異なり、適性も分かれます。
自分の配属先のPMOタイプを知らないとミスマッチが起きやすいため、代表的なPMOの種類と役割の違いを押さえておきましょう。区分は、企業によって異なる場合がある点も理解しておいてください。
支援型PMO
支援型PMOとは、PM(プロジェクトマネージャー)に寄り添い、その依頼に応じて動くタイプのPMOです。PMから要望があった際に、的確なサポートをするのがミッションです。PMが動きやすいように、受け身の姿勢で柔軟に支えます。
例えば、進捗に遅れが出そうな部分をPMに報告と改善策の提案や、資料作成や会議設定などPMの負担を軽減する働きをします。
主な特徴は、以下のとおりです。
- サポートに徹し、プロジェクトの意思決定はPMが行う
- プロジェクトの進行に対する直接的な権限は持たないため、柔軟な運営が可能
人をサポートするのが得意な人や、言われたニーズに応じて的確に動ける人に向いているタイプです。
管理型PMO
管理型PMOは、プロジェクトの管理手法や枠組みづくりに積極的に関与するタイプのPMOです。主な業務は、プロジェクト情報の集約、共通の進行フレームワークやルールの提示、スケジュール管理・ツール選定などプロジェクト運営全般を標準化・統制する役割などがあります。
例えば、全チーム共通の進捗管理ツールの確定、運用ルールの周知徹底、各チームの報告内容を取りまとめた経営層向けのレポートなど、統合的な管理業務を行います。
主な特徴は以下のとおりです。
- 支援型PMOよりも強い影響力を持つ
- プロジェクトの進行状況を監視
- 標準的な管理手法やプロセスを導入
- プロジェクトの遵守状況を確認し、必要に応じて介入
几帳面さやルール整備が得意な人、全体を構造化して把握する能力が高い人に向いているタイプです。
戦略型PMO
戦略型PMOは、経営層と同じ視点に立ち、会社全体の目標達成のために動くPMOです。どのプロジェクトに予算や人員を投入すべきかといった重要な判断に関わり、会社が目指すゴールに貢献する役割を担います。
主な特徴は、以下のとおりです。
- 最も高いレベルのコントロールを持つ
- プロジェクトの全体的な進行を監督
- プロジェクトマネージャーを指名してプロジェクトを推進
- 新しい組織や文化を再構築する際に有効
経営戦略に興味があり、プロジェクトを戦略の具現化手段と捉えられる人に適したタイプといえるでしょう。
コーポレートPMO
コーポレートPMOは、会社全体のプロジェクトがうまく回るように『仕組み』を作る部署です。複数のプロジェクトが動いていると、品質や進め方にバラつきが出がちです。そこで、全社共通のルール(標準化)を作って品質を保ちます。会社全体で見て大きな問題になりそうな芽を早めに摘み、限られた予算を最も効果的に使えるよう配分を考えます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 組織全体のプロジェクト管理を統括
- 各部門のPMOを支援
- 組織の戦略に基づいてプロジェクトを調整
- リソースの最適化を図る
会社全体のプロジェクトの状況を把握し、経営陣に報告するのも重要な仕事です。そのため、経営陣と現場の間に立ち、両者の意見をうまく調整できる人や「どうすればもっと組織が良くなるか」を考えられる人に向いています。
第三者評価PMO
第三者評価PMOは、プロジェクトチームとは別で、完全に独立した立場からプロジェクトをチェックするタイプのPMOです。計画通りに物事が進んでいるか、問題はないかを客観的に評価し、具体的な改善点を提案するのが主な役割です。プロジェクトの「監査役」のような存在といえます。
主な特徴は以下のとおりです。
- プロジェクトの成果を外部から評価
- 改善点を提案
- 客観的な視点からプロジェクトの進行状況を評価
- 透明性を高める役割
この役割を果たすためには、評価の基準となる専門知識や、誰にも偏らない客観性が不可欠です。感情に流されずに事実を評価できる人や、公平な立場で的確なアドバイスをするのが得意な人に向いているタイプといえるでしょう。
PMO経験がキャリアに意味ないかは自分次第!やり抜けば将来性は高い

今回は、PMOのキャリアについてお伝えしました。「PMOはやめとけ」という声があるように、成果が見えにくかったり、関係者の板挟みになったりと、大変な側面があるのは事実です。
しかし、その厳しい環境だからこそ、他では得られない大きな成長と将来性が待っています。PMOで培われる調整力や全体を見渡す力は、プロジェクトマネージャーやコンサルタントなど、次のキャリアへ進むための強力な武器になります。
目的意識を持って取り組めば、PMOはあなたのキャリアを大きく飛躍させる戦略的なステップになり得るのです。ぜひ「サーキュPM/PMO」を活用し、PMOとしてさらなるスキルアップや案件獲得を実現してください。
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この記事を書いた人
サーキュレーションPM・PMO編集部
編集部は、PM・PMO向けのフリーランス案件に特化したお役立ちコンテンツを発信。高単価・リモート案件の獲得方法や成功事例、キャリアアップ・スキル向上のノウハウを提供。フリーランスとしての働き方や案件選びのポイントも解説します。