プロジェクトマネージャー(PM)に応募する際、良質なスキルシートは案件獲得に直結します。特に、エンジニア時代のスキルシートを流用するのではなく、プロダクトマネージャースキルやコンサルティング経験を具体化し、業務内容をexcel等で分かりやすくまとめることが大切です。
本記事では、PM/PMOのスキルシート作成ポイントと注意点を解説します。
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プロジェクトマネージャー(PM)にもスキルシートは必要?
結論として、プロジェクトマネージャー(PM)にもスキルシートは必要です。
スキルシートは「今までの経験や持っているスキルから、どのような業務で力を発揮できるのかを客観的・具体的に伝えること」を目的とした資料です。特にPMは担当業務の幅が広く、経験やスキルの適性が案件選択に大きく影響します。そのため、クライアントやエージェント、採用担当者にとって、スキルシートはPMの資質を判断する材料として欠かせません。
また、自身のスキルを適切にアピールすることで、希望に沿った案件・役割を獲得しやすくなります。PMとしての市場価値を正しく伝えるためにも、スキルシートは必須のツールといえるでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)のスキルシート作成のポイント
プロジェクトマネージャー(PM)がスキルシートを作成するときのポイントは5つです。
以下、それぞれの内容を詳しく解説します。
プロジェクトマネジメントに関わる業務内容ごとに経験を可視化する
PMのスキルシートでは「どのような経験を積んできたか」が最も大きな評価材料になります。そのため、これまでプロジェクトマネジメントとして関わった業務内容を可視化しましょう。具体的には、以下のようなカテゴリー分けを行うと、スキルが整理されて分かりやすいです。
- プロジェクト全体管理
- コスト・予算管理
- チームマネジメント
- ステークホルダー調整
- リスク管理
- 開発プロセス提案・推進
大規模プロジェクトだけでなく、少人数・短期間の案件を含めて網羅的に記載することで、実務経験の幅広さや柔軟性などをアピールできます。さらに、プロジェクトの規模・人数・期間・課題と対応策などを、数値や定量的な指標で示しておくと、相手にとって分かりやすく、評価しやすいシートになります。
保有スキルを洗い出して各PM案件への適性を明確化する
プロジェクトマネージャーのスキルシートでは、保有スキルを具体的に洗い出し、自身がどのような案件に適しているのかを明確にすることが重要です。というのも、プロジェクトマネージャー(PM)は、その方の出身職種によって強みが大きく異なる傾向にあるからです。例えば、事業開発の経験が豊富な方なら、要件定義やクライアント折衝が得意、エンジニアとしての実務経験が豊富な方は、開発チームの人材マネジメントが得意といった具合です。
このように、万能なPMは存在しません。スキルシートでは自分の得意分野と不得意分野を可視化し、弱みは強いメンバーと組むことで補っていきましょう。
具体的には、以下のスキルを記載することが望ましいです。
- 進行管理
- 課題管理・リスクマネジメント
- リーダーシップ・チームビルディング
- ステークホルダー対応
- 技術理解
さらに、下記のような分類を元に、できる限りの情報を記載してみましょう。
- 経験の多い開発ジャンル(Webアプリ・ネイティブアプリ・組み込みなど)
- 得意な開発手法(アジャイル型・ウォーターフォール型など)
- 使用経験のあるツール(excel・Adobe・chatGPTなど)
現在と将来のポジションをキャリアパスの中から具体化する
キャリアパスに合わせた現在と将来のポジション、つまり「今後伸ばしたい業務領域」を書いて具体化させると、企業側とのマッチがしやすくなります。
プロジェクトマネージャー(PM)が誕生するルートは、主に以下の3つです。
- エンジニアやデザイナーなどと一緒に働く人がPMに抜擢されたケース
- CSやセールス職などからPMに転身したケース
- 受託開発やITコンサルティングを担っていた人がPMになったケース
さらに、プロジェクトマネージャーは役割の幅が広いこともあり、PMになったものの、その後のキャリアについて見通しを描けていない方も多いです。だからこそ、スキルシートには現在の業務内容だけでなく、将来どのようなPM像を目指すのかをキャリアパスとセットで具体化しましょう。
テンプレートから企業・案件ごとに項目をカスタマイズする
スキルシートを作成する際は、プロジェクトマネージャー用のテンプレートを活用することで、効果的に伝わるスキルシートを作成できます。構成や記載例を参考にできるので、特にこれまであまりスキルシートを書いてこなかった方には役立ちます。
ただし、テンプレートをそのまま使い回すのは避けてください。なぜなら、案件や企業ごとに求められるPMの人物像やスキルセットは異なるからです。あくまでもテンプレートは参考にしつつも、構成や項目を柔軟にカスタマイズしながら作成しましょう。強みをより活かせる部分を強調し、不要な情報は省くといった、応募先に合わせて微調整することが大切です。
文章表現・用紙サイズなど規格を守り提出前は念入りに確認する
これまでスキルシートの内容について解説してきましたが、同様に大切な点として、文章表現や用紙サイズなどの「基本的な規格を守る」ことが挙げられます。常識的な部分で減点されないよう、基本ルールを理解しておきましょう。
一般的なルールとしては、下記のとおりです。
- 言い切りで記載(自己PRのみ「ですます調」可能)
- 業種や案件名は箇条書きで記載
- プロジェクト詳細は簡潔な文章で記載(開発規模や役割など)
- 定量的な表現を使用する
- 年は西暦で記載
- 用紙サイズはA4(1枚目に個人情報や自己PR、2枚目以降で職務経歴を記載)
- 資格は略さず正式名称で記載
また、スキルシートを提出する前に、ケアレスミスがないかの確認を必ず行ってください。
サーキュPM/PMOでは案件紹介のほかにPM向けスキルシートの添削も実施
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フリーランスでも良質なスキルシートがあれば高単価案件の獲得につながりやすい
フリーランスのプロジェクトマネージャーにとって、スキルシートは自身の専門性を客観的に示す重要な資料です。特にフリーランスは企業の看板がないからこそ、どの業務で力を発揮できるかを明確に伝える必要があります。
実際「2025プロシェアリング白書」によると、企業が外部のプロ人材を選定する際に最も重視しているのは「高い専門性(42.7%)」という調査結果が出ています。
一方で、紹介された人材が条件に合わず活用に至らなかった事例も少なくありません。
自らの強みを整理し、スキルシートにわかりやすく反映することは、企業とのミスマッチを防ぎ、信頼構築にもつながります。加えて、高単価の案件を任せてもらう後押しにもなるでしょう。
参考:2025プロシェアリング白書
【例文あり】プロジェクトマネージャー向けスキルシートを無料公開
これまでの内容を踏まえて、実際に使えるスキルシートの例文テンプレートを無料公開します。
こちらはどのような案件にも役立つ基本的な型ですが、案件ごとに必要なスキルを追加するなど、カスタマイズしてご活用ください。
項目 | 内容 |
---|
基本情報 | ・氏名・ふりがな ・生年月日 ・連絡先(電話番号・メールアドレス) ・学歴(大学・学部・卒業年月) ・勤務開始可能日 ・希望単価 ・稼働形態(正社員・業務委託など) |
自己PR・キャリアサマリー | ・PM経験 ・得意領域(要件定義・進行管理・リスクマネジメントなど) ・出身職種や専門性(エンジニア出身で技術理解が強い等) ・将来像(キャリアパスの方向性) |
保有スキル | ・保有資格 ・管理スキル(進行管理、課題管理、WBS作成、コスト管理等) ・コミュニケーションスキル(ステークホルダー調整、チームマネジメント等) ・使用ツール(JIRA、Redmine、excel、PowerPoint、Slack等) ・言語スキル(必要であれば) |
職務経歴・プロジェクト実績 | ・案件名(業種・規模) ・期間(西暦) ・チーム規模 ・ポジション(PM、PMO等) ・プロジェクトの概要 ・担当業務内容(できるだけ箇条書き) ・成果(KPI達成、予算削減など数字で) |
プロジェクトマネージャー(PM)がスキルシートを作る上での注意点
プロジェクトマネージャーとしてスキルシートを最大限に活かすためには、ポイントを押さえながら作成することが大切です。
以下4点を踏まえ、信頼性の高いスキルシートを準備しましょう。
職務経歴書・ポートフォリオとの違いを理解した上で作成する
スキルシートと似た言葉に職務経歴書やポートフォリオがありますが、これらは役割や内容が異なります。
スキルシートはプロジェクト単位で役割や使用技術・成果を具体的に記載し、専門性を詳しく示す資料です。
一方、職務経歴書はこれまでの職歴を広くまとめ、自身の基本的なプロフィールを共有するために使われます。
ポートフォリオもスキルを伝える手段の一つですが、こちらは自身のアウトプットを直接示す点が特徴です。例えば、WebサイトやGitHubに作成したアプリやプログラムを公開する方法があります。
各役割の違いを理解し、適切に使い分けましょう。
書類名 | 主な目的 | 特徴 |
---|
スキルシート | 専門性・スキルを具体的に示す | プロジェクト単位で役割や技術、成果を文章や表で詳しく記載する。 |
職務経歴書 | 職歴をまとめてプロフィールを伝える | 職歴を時系列で広く整理。PMに限らず一般的に使われる。 |
ポートフォリオ | 実績を直接見せてスキルを証明する | 制作物をWebサイトやGitHubで公開する方法がある。 |
文章とリスト・図・表のバランスを整えて見やすさを意識する
スキルシートを作成する際は、文章だけに頼らずリスト化や図・表を活用し、視認性を高める工夫が重要です。
例えば、長文が続くと内容が伝わりにくくなります。そのため、要点を箇条書きにしたり表を用いて整理することで、採用担当者やクライアントが一目で内容を把握できます。
また、見出しや項目ごとに色分けをするなど、デザイン面でも見やすさを意識しましょう。文章と図表の割合に正解はありませんが、伝えたい情報に合わせて最適な形を選ぶことが大切です。
丁寧に整ったスキルシートは、信頼感にもつながります。
エンジニア・デザイナー時代のスキルシートを使い回さない
エンジニアやデザイナーの経験を活かす場合でも、スキルシートをそのままプロジェクトマネージャー用に使うのは避けるべきです。
プロジェクトマネージャーは、技術力だけでなく進行管理やチーム調整、クライアントとの折衝など、求められるスキルや視点が異なります。以前の内容を活かしたい場合でも、役割の説明や成果の強調ポイントをプロジェクトマネージャー視点に合わせて再構成することが大切です。構成や情報の配置を見直し、案件ごとに適した形に整えることで、クライアントに必要な情報が伝わりやすくなります。
一度作成しても定期的に見直して更新する習慣をつける
スキルシートは一度作成したら終わりではなく、定期的に内容を見直し更新することが大切です。プロジェクトマネージャーとして関わる案件内容や求められるスキルは年々変化しますし、新たな実績や資格を反映させることで自身の市場価値を正しく伝えられます。
スキルシートが古い情報のままだと、クライアントが必要とする最新の適性が伝わらず、案件獲得のチャンスを逃してしまうかもしれません。定期的な更新を習慣化し、常に自分の強みを最新の状態で整理しておくことが、良質な案件獲得につながるポイントです。
スキルシートを磨いてプロジェクトマネージャー(PM)案件を獲得しよう
プロジェクトマネージャーとして自分の力を正しく伝えるには、良質なスキルシートの作成が不可欠です。スキルシートを通じ、これまでの経験やスキルを客観的かつ具体的に示すことで、自分の強みを明確にできます。
担当業務の幅が広いプロジェクトマネージャーだからこそ、スキルシートはクライアントやエージェントに資質を判断してもらう重要な材料です。ポイントを押さえたスキルシートを作成し、定期的に見直す習慣をつけましょう。
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この記事を書いた人
サーキュレーションPM・PMO編集部
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