2025.03.21
プレスリリース
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サーキュレーションが5年間のプロ人材市場の拡大を調査した「プロシェアリング白書2025」を発刊
〜法人企業が外部のプロに期待することは内製化の推進やそれに向けての実働が増加傾向、外部のプロとして働く個人は引き続き報酬への要望が高く推移〜
28,000名以上のプロの経験・知見を複数の企業でシェアし、経営課題を解決するプロシェアリング事業を運営する株式会社サーキュレーション(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:福田 悠、以下サーキュレーション)は、2025年3月21日に「プロシェアリング白書2025」を発刊しました。
今回の調査では、外部人材を活用する法人企業の8割以上が、仲介業者などの外部サービスを利用していることがわかりました。外部のプロに期待することは、「業務の脱属人化のサポート」「実業務の対応(準委託契約)」で、それぞれスコアを5ポイント上げており、内製化の推進やそれに向けての実働に期待が高まっていることが考えられます。
また、外部のプロとして働く個人においては、半数以上が価格交渉を行うも、副業・フリーランス・起業によって価格決定の自由度が異なる傾向が見られました。仕事に対する満足度が下がった理由として「収入が不安定だから」を約半数が選択し、法人企業との直接契約の際のトラブルも、「費用に関すること」が2022年の調査に引き続き、最も大きな理由になるなど、2024年は報酬への要望が高まる結果となりました。
■「プロシェアリング白書2025」のについて
少子高齢化による労働人口の減少が加速する中、日本の労働生産性は1996年以降ほぼ横ばいで推移しており、2024年の名目国内総生産(GDP)は4位に転落する結果となりました。2010年に中国に抜かれて3位となって以来、13年ぶりにさらに順位を下げています。
一方、国際社会では、生成AIをはじめとする最先端技術の発展や、コロナ禍収束後のインバウンド需要の回復など、ビジネス環境が大きく変化しています。また、企業における人的資本経営の重要性が高まり、情報開示の強化を通じて人材の価値向上を成長の源泉とする動きが加速しています。こうした変化の中で、企業が生産性を向上させながら持続可能な経営への変革と成長を実現するために、高付加価値かつ外部調達が可能な人的資本である「外部人材」の活用が注目されています。
さらに個人の働き方に関しては、人生100年時代におけるシニア世代の働き方、女性の活躍推進、日本国政府の掲げる働き方改革、企業を取り巻く終身雇用の崩壊などの背景により、多様な働き方を望む個人が増加しており、組織に依存しない働き方が広がっています。
サーキュレーションは2014年1月の創業以来、「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンを掲げ、外部のプロ人材の経験・知見を複数の企業でシェアし経営課題を解決する「プロシェアリング」を推進してきました。外部人材をビジネスの中核業務で活用することにおいては、この10年間で現れたトレンドの変化であり、当社もこの10年間、日本国内で率先して市場を切り拓いてきた1社として、プロシェアリングが今後、より社会課題解決に寄与できるよう引き続き尽力していきます。
「プロシェアリング白書2025」は2020年12月以来5回目の発行となりました。本書が、プロ人材の活用を検討する企業や、独立・副業や兼業を通じてプロフェッショナルとしてのキャリアの確立を目指す方々の一助となれば幸いです。
■これまでの調査結果速報リリース
・外部のプロを活用するハードルは下がり内製化やそれに向けての実働を求める傾向に
〜外部のプロを利用した経験がある企業の8割以上が、フリーランス・副業人材サービスを利用〜
・副業で年収増の傾向、約80%が価格交渉するも失敗率は依然高く
〜年収1,000万円以上の職種は「M&A/業務資本提携/CVC」「サステナビリティ経営/ESG対応」「コーポレートブランディング」〜
・外部のプロの60%以上が会社員として勤務するよりも満足度は上昇
〜副業・フリーランス・起業のメリットは「自分のペースで仕事ができる」、デメリットは「収入が不安定」との回答〜
・「直接契約に関して、トラブルになったことはない」が減少し、直接契約でのトラブルが増加の可能性
〜フリーランス新法への期待も法人と外部のプロで差が出る結果に〜
■「プロシェアリング白書2024」の概要・目次
①第1章 Chapter01 企業から外部のプロへの興味と要求水準はさらに高まる
〜外部のプロを利用したことがある企業担当者の役職は幅が広がり、内製化やそれに向けての実働を求める傾向に〜
1-1. 企業の外部委託:内製化やそれに向けての実働のニーズが上昇
1-2. 企業の外部のプロ活用のトレンド:仲介サービスへの関心が上昇
②第2章 Chapter02 変遷する個人の働き方
〜副業で年収増の傾向、約8割が価格交渉するも失敗率は依然高く〜
2-1. 外部のプロとして働く個人の実態と特徴
2-2. 報酬の多様性と価格交渉の実態
2-3. 満足度が高い人、低い人の傾向
2-4. 案件受注時の価値観
③第3章 Chapter03 直接契約のトラブルの原因第1位は支払い条件に関すること
〜「トラブル経験なし」が7ポイント以上減少、仲介サービスやフリーランス新法への期待が高まる可能性〜
3-1. トラブル動向の変化
3-2. フリーランス新法への期待
■調査概要
「法人のプロ人材活用実態調査」
調査期間:2024年11月29日(金)〜12月2日(月)
調査方法:インターネット調査(エクスクリエ社によるパネル調査)
調査対象:外部のプロ(個人)または専門企業/専門業者に、5年以内に特定の業務(※1)を依頼またはアドバイスを求めた/求めることがある会社員
有効回答数:300名(スクリーニング調査:5,110サンプル)
「プロ人材実態調査」
調査期間:2024年11月22日(金)〜12月26日(火)
調査方法:インターネット調査(エクスクリエ社によるパネル調査)
調査対象:
特定領域の業務(※1)を、1年以内に副業・フリーランス(※2)として・自身で起業した会社で受けたことのある人
有効回答数:500名(スクリーニング調査:7,202サンプル)
(※1)中期経営計画策定/組織戦略策定/DX/サステナビリティ経営/ESG対応/M&A/業務資本提携/CVCファイナンス/財務戦略/新規事業開発・事業開発/人事戦略/採用/人材育成 人事制度設計/労務/広報/PR/コーポレートブランディング/マーケティング戦略/OMO/SEO対策/Webマーケティング/SNSマーケティング 代理店マネジメント/CRM/広告運用/データアナリティクス/ビッグデータ解析/機械学習/AI活用/営業戦略立案/営業組織マネジメント/インサイドセールス/カスタマーサクセス/新規販路開拓(人脈営業/トップダウン営業)/海外進出/EC/開発組織マネジメント/開発ディレクション/PM/システム開発/フロントエンド(エンジニア)/バックエンド/インフラ(エンジニア)/UI/UX設計/デザイナー/業務改善/BPR/生産管理/物流/工場運営/ファクトリーオートメーション/経理/財務/IR/株主対応/経営管理(内部監査・法務・コンプライアンス)/経営企画/事業企画/その他コンサル/アドバイザリー
(※2)副業・フリーランスの定義
【副業】
・アルバイト/パートタイマーとして働きつつ、副業を行っている
・派遣社員として働きつつ、副業を行っている
・契約社員として働きつつ、副業を行っている
・正社員として働きつつ、副業を行っている
【フリーランス】
・フリーランスとして仕事を受けている
【起業】
・起業している
ただし副業については、フルタイムで働いている方の副業の状況を理解することを目的に、「アルバイト/パートタイマーとして働きつつ、副業を行っている」は分析から除外しています。
プロシェアリングを活用し最適なプロ人材と共に進めていくことで、社内のリソースだけでは解決できなかった経営課題を解決することが可能となります。サーキュレーションは、今後も外部のプロ人材を活用いただくことで、様々な経営課題を解決し、企業の変革の一助を担っていきます。
【企業概要】
会社名 株式会社サーキュレーション
公式HP https://circu.co.jp/
代表者 代表取締役社長 福田 悠
設立 2014年1月6日
所在地 東京都渋⾕区神宮前3-21-5 サーキュレーションビルForPro
「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンのもと、外部プロ人材の経験・知見を複数の企業で活用するプロシェアリング事業を運営しています。高い専門性を有するプロ人材の経験・知見を雇用ではなくプロジェクトベースで活用頂くことで、企業の抱える課題の解決、ミッションの達成を支援します。
28,000名以上のプロ人材のリソースから、企業の経営課題・業界・成長フェーズ・社風・経営における理念・思想を鑑み、企業に最適なプロ人材を選出、課題解決プロジェクトチームを組成します。登録している20代から70代のプロ人材は、インタビューを実施し、独自の人材アセスメントにより、スキル・経験・志向性・人物について適正な評価・知見を蓄積しています。2014年設立以来、導入実績は5,457社/20,501プロジェクトを数えます。(2025年1月末時点)
【プレスリリースに関するお問合せ先】
株式会社サーキュレーション 広報
TEL: 03-6256-0467
FAX: 03-6256-0476
Email: public_relations@circu.co.jp