内閣府の「令和元年度先導的人材マッチング事業」(補助期間：2020年度中)において、サーキュレーションが179件のプロ人材とのプロジェクト創出を支援 〜「複業/プロ人材」活用を開始した企業数が人材紹介で雇用を進めた企業数を上回る結果に〜

移り変わる、地方での働き方トレンド。移住・就社を前提とした「人材紹介」から、より自由な「プロジェクト型の働き方」へ

15,000名のプロ人材の経験・知見を複数の企業でシェアし、経営課題を解決するプロシェアリングサービスを運営する株式会社サーキュレーション（所在地：東京都渋谷区、代表取締役：久保田雅俊、以下「サーキュレーション」）は、2020年度に開始した内閣府の補助事業「先導的人材マッチング事業」において、全国で179件の企業とハイレベル人材（プロ人材）とのプロジェクト創出を支援しました。

これまで地方創生では移住や就社による常勤雇用を前提とした人の動きを生む人材紹介が中心でした。しかし今回非常勤かつ雇用ではない形でプロジェクトごとに外部人材が働くという、業務委託の成約数が常勤雇用での成約数を上回る形となり、地方創生のトレンドに変化が起きています。企業への価値提供のあり方が多様になることで、地方に移住・就職はできなくても都市部から豊富な経験・知見を持つプロ人材とすぐに働くことができ、その結果として企業の課題解決のスピードを早めることができるようになっています。

地方の企業と都市部のプロ人材のマッチングを加速することで、新商品開発や事業承継、業務のデジタル化など、企業の課題解決をサポートしてまいります。

【参画の背景】
■関係人口創出による地方創生の重要性
少子高齢化や東京への人口一極集中により、地方では人手不足や経済活動の衰退化が懸念されています。新型コロナウイルスで事業環境が悪化する中で、地域の中堅・中小企業の成長と生産性向上は喫緊の課題でした。
地方創生の課題解決の方向性は、現在第2フェーズに移行しています。第1フェーズの2015年には「移住」を増やすことが目指されていました（まち・ひと・しごと創生総合戦略 （2015 改訂版））が、2020年には「関係人口」の増加を目指した政策検討が行われました。（まち・ひと・しごと創生本部「（概要）関係人口について」）今回の「先導的人材マッチング事業」は、関係人口を増加させることに大きく寄与します。

■先導的人材マッチング事業について
先導的人材マッチング事業は、2020年に内閣府が開始した地域企業の成長等を図るため、外部人材のマッチングを支援するための補助事業です。地域金融機関等を「地域企業にハイレベル人材をマッチングさせる主要な機関」として考え、関連業者との連携なども活用しながら行う人材マッチングの取り組みを後押しするため、内閣府から条件を満たした地域金融機関等に対して補助金が交付されます。課題抽出〜プロジェクト組成〜支援開始後のフォローも地域金融機関等の職員自らが関与する必要があり、本質的な人材マッチング支援を目指す形で行われました。

■提携する全国地域金融機関のマッチングビジネスの支援
地域金融機関等は、日常的に地域企業と関わり、経営課題を相談される最も身近な立場にいます。本事業の目的は、地域金融機関等が自ら地域企業の人材ニーズを調査・分析し、ハイレベルな経営人材等の積極的なマッチングを推奨し、地域におけるマッチングビジネスの早期市場化・自走化を図ることにあります。
サーキュレーションはこれまで全国57金融機関（※第1地銀34行/第2地銀11行/その他都市銀行や信用金庫など12金融機関）との提携を進め、各金融機関の地域特性も鑑みたマッチングを支援しており、地域企業の経営幹部や経営課題解決に必要なハイレベル人材（プロ人材）の確保を通じて、地域企業の成長・生産性向上の実現を共に目指していました。

【サーキュレーション担当者コメント・本事業における支援実績】
■アライアンス推進チーム　マネジャー 猪俣 菜央 コメント
サーキュレーションでは地域金融機関様との連携を4年前からスタートさせ、正社員という形では採用が難しく、良い資源はあるのに活用しきれていないような地方の企業様をご支援してきました。
その中で金融機関様から、サーキュレーションの役割を本来は自行庫で担うべき、担いたいという声を多くいただいてきました。
今回の先導的人材マッチング事業は、金融機関様が自身で課題を引き出し、フォローしていく点で、自行庫で人材ソリューションを担う大きな一歩になったと考えています。
サーキュレーションでは、複業/プロ人材活用等、常勤雇用以外の全国実績の346件のうち、約半数にあたる179件の実績を作ることができ、この事業に大きく貢献できました。
プロシェアリングを通して、雇用を伴わない形で東京の人口一極集中を緩和し、地方の中堅・中小企業の成長に貢献できるよう、提携いただいている金融機関の皆様と連携し、引き続き邁進してまいります。

■先導的人材マッチング事業の支援実績の一部ご紹介

①株式会社ジャパンナヴィゲイト・従業員10名／グループ従業員約480名（京都府、2000年代設立）
＜課題＞
2017年をピークに、徐々に売上が縮小し、2019年までに40%売上が落ち込んでしまっていた。
自社の営業力不足に加え、長く京都南部の製造業を主要顧客としてきたが、成長市場など製造業以外のマーケットも開拓していく必要があると考えていた。

＜ご支援したプロ人材＞
法人向けコンサルティング営業のプロ（30代）…大手人材派遣会社にて、法人向営業に従事。 新卒1年目に新規契約数大阪エリアNO.1の成約率となり、 売上前年対比200％へ。3年目からは派遣社員数300名の管理運営をするマネージャー職。独立後は営業手法の立案（提案資料作成・受注要因の把握・営業スキーム設計・SFAによる段階別アプローチの設計）・人材育成などを複数の企業様で支援。

＜期間・頻度＞
12ヶ月間・月4回

＜成果＞
・「自立自走できる組織になる」というゴールを目指した営業組織強化を行い、独占契約での受注や狙った顧客の開拓に成功
・プロジェクト進行が順調だったため、スコープを広げて採用ブランディングについても支援中

②お茶の井ヶ田株式会社・従業員200名（仙台市、1970年代設立）
＜課題＞
急拡大の見通しが立っている通販事業について、供給体制が整わずにあった。また、オムニチャネルとしてのあるべき姿（注文受付〜発送、店舗顧客とのCRM強化等）を現場に落とし込めず、結果的にマーケティング施策が動かせないなど、業務効率改善の必要があった。

＜ご支援したプロ人材＞
業務改善のプロ（40代）…トヨタでの生産管理、アマゾンの倉庫マネジメント、アパレルECスタートアップの事業統括等の経験を持ち、SCM構築を得意とする。

＜期間・頻度＞
12カ月間・月1回の現地対面支援＋オンラインフォロー

＜成果＞
・ご支援は6カ月目に入り、​現場の小さな改善を積み重ねて社員のボトムアップの改善力を育成
・回を重ねるごとに現場メンバーの理解の深まりと成長を感じている
・生産部門と通販部門の連携が強化され、業務改善の土台となる風土が形成

プロシェアリングを活用し最適なプロ人材と共に進めていくことで、社内のリソースだけでは解決できなかった経営課題を解決することが可能となります。サーキュレーションは、今後も外部のプロ人材を活用いただくことで、様々な経営課題を解決し、企業の変革の一助を担ってまいります。

【企業概要】
会社名 　株式会社サーキュレーション

公式HP　http://www.circu.co.jp/
代表者 　代表取締役 久保田 雅俊
設立 　　2014年1月6日
所在地　 東京都渋⾕区神宮前3-21-5　サーキュレーションビルForPro

「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンのもと、外部プロ人材の経験・知見を複数の企業で活用するプロシェアリングサービスを運営しています。高い専門性を有するプロ人材の経験・知見をプロジェクトベースで活用頂くことで、企業の抱える課題の解決、ミッションの達成を支援します。
15,000名以上のプロ人材のリソースから、企業の経営課題・業界・成長フェーズ・社風・経営における理念・思想を鑑み、企業に最適なプロ人材を選出、課題解決プロジェクトチームを組成します。登録している20代から70代のプロフェッショナル人材は、対面でのインタビュー（及び電話/skype）を実施し、独自の人材アセスメントにより、スキル・経験・志向性・人物について適正な評価・知見を蓄積しています。2014年設立以来、導入実績は 約2,200社／7,800プロジェクトを数えます。(2020年7月1日時点）

【プレスリリースに関するお問合せ先】
株式会社サーキュレーション 広報／植田・竹内
TEL: 03-6256-0467