2024.03.15
プレスリリース
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サーキュレーションの「人が繋ぐ事業承継」サービスを通し、岡山県児島のジーンズメーカーTCB jeansがジェイドグループ株式会社と資本業務提携を締結〜越境EC、生産工場のDX化を通じて岡山から世界を目指す〜
23,000名以上のプロの経験・知見を複数の企業でシェアし、経営課題を解決するプロシェアリング事業を運営する株式会社サーキュレーション(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:福田 悠、以下サーキュレーション)のサービスの一つである「人が繋ぐ事業承継」を活用し、国産ジーンズの聖地と呼ばれる岡山県倉敷市児島にファクトリーブランドを展開するTCB株式会社(所在地:岡山県倉敷市、代表取締役:井上 一、以下TCB jeans)と靴や衣料品の通販サイトLOCOND.jpの運営や、ReebokやMANGOの国内展開を行うジェイドグループ株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 裕輔、以下ジェイドグループ)が資本業務提携を締結したことをお知らせします。
当社には本件で仲介手数料が発生しておりますが、本件による業績に与える影響は軽微です。
右から2番目:TCB株式会社 代表取締役 井上 一氏
■M&Aの背景
TCB jeansは2012年創業で国産ジーンズの聖地と呼ばれる岡山県倉敷市児島にジーンズの縫製工場をもち、ヴィンテージと呼ばれる時代の製品を細部にまでこだわって製品開発をするジーンズメーカーです。製品はアメリカンビンテージに特化しており使用するミシンも当時のアメリカで使われていたミシンを使い、当時のデニムが持つ息遣いのようなモノを含めて再現しています。ジーンズ愛好者の中でもTCB jeansファンは多く、国内だけでなく海外からの注文割合が高いのも特徴です。成熟するアパレル国内市場においても、毎期30%以上の成長を遂げるTCB jeansですが事業規模が拡大するにあたり生産管理や人材教育の再構築が求められておりました。また足元の効率化を目的とせず、未来の職人へ技術が継承できる体制を構築したい想いもあり、サーキュレーションへ相談し特定の企業との資本業務提携を検討されました。
ジェイドグループは「MAKE BRANDS BRIGHT」をビジョンに掲げ、2030年度に取扱高1,000億円、営業利益100億円の実現に向けた挑戦を進めており高いクオリティを持つブランドとM&Aや資本業務提携を推進しております。本件を通じて、縫製工場のDX化を実現する契機としつつ事越境ECやグループ間の事業シナジー、例えばリーボックジャパン(RBKJ株式会社)やTCB jeansのコラボレーション、もしくは直営するセレクトショップ「Fascinate」とTCB jeansのコラボレーション等を実現し、企業価値を向上が図られる考えから今回の資本業務提携を検討しました。
■M&A概要
企業名:TCB株式会社
事業概要:ジーンズ、及びデニム製品を中心とした製造及び販売
本社所在地:岡山県倉敷市児島下の町10-4-1
従業員:30名
譲受企業
企業名:ジェイドグループ株式会社
事業概要:ECモール、プラットフォームサービス運営、自社ブランド販売
本社所在地:東京都渋谷区元代々木町30-13 ONEST元代々木スクエア8F
従業員数:120名
■TCB株式会社 代表取締役 井上 一氏よりコメント
中高生のころからデニムカルチャーに傾倒していた私は、デニム職人を志し20年前にここ児島へ移住し縫製工場で働き始めました。ただ地場の職人さん達は高い技術を持ちつつも必ずしもjeansに興味があるわけではない方も多く、同時に職人の高齢化により、技術承継も大きな課題でした。
その現状を目にし、何とかしたい想いでTCB jeansを立ち上げました。
弊社では生地の断裁から縫製までを自社工場で一貫生産しており、製造過程を間近で見学していただきながら、出来た製品をその場で購入できるようにしております。生産工程をオープンにし、訪れた人がより児島のjeansに興味をもって楽しんでもらう。好きな人が集まりつつ、最終的にはそうした方jeans好きがTCBに合流し、技術承継ができる環境を創ることを意図し営業をしております。
近年は国内外からの問い合わせが増え、売上高や生産数も増加しております。同時に工程管理や品質管理、スタッフのマネジメント強化が求められ、これまでの属人的な管理方法では難しい局面にはいりつつありました。
サーキュレーションには、運営管理や社員教育等のコンサルティング支援をはじめは相談しておりましたが、社内体制を再構築するためにノウハウを持つ企業様と資本業務提携を検討いたしました。
TCB jeansのスピリットや信念を理解いただきつつ、販売網の拡大と生産の効率化、職人の育成をサポートしていただける企業としてジェイドグループ田中社長をご紹介いただきました。
田中社長のアパレル業に対する考え方と私の想いとが一致し、この会社であれば共に事業拡大を図りながら、社員が日本のjeans技術に誇りをもち、全国や世界に発信できると実感し、手を組むことを決意いたしました。
■ジェイドグループ株式会社 代表取締役社長 田中 裕輔氏よりコメント
ジェイドグループ株式会社は「MAKE BRANDS BRIGHT」をビジョンに掲げ、2030年度に取扱高1,000億円、営業利益100億円の実現に向けた挑戦を進めております。
計画の実現に向け、高いクオリティを持つブランドとM&Aや資本業務提携を推進しておりますが、この度サーキュレーションを通じてTCB jeansの井上社長に出会いました。
TCB jeansは、創業者の井上 一氏が様々な年代のヴィンテージjeansを徹底的に研究しつつ、ファクトリーブランドのメリットを生かして手が届きやすい価格で提供しており、多くのjeans愛好者から支持を得ているブランドです。愛好者は日本に留まらず、TCB jeansは世界各国のセレクトショップで取り扱われています。また当社は、今般日本の高付加価値ブランドを世界へ販売して行く「越境EC」への新規参入を決定、当社が誇る在庫一元化倉庫「LOCOPORT 」で展開する物流受託事業「e3PL」をはじめ、自社ECシステム「BOEM」や店舗注文システム「LOCOCHOC」等を通じた強化を目指しています。
児島jeansの技術継承を行うためには、ブランドが海外からも注目され職人が技術を製品に誇りを持つ必要があると井上社長は考えていらっしゃいました。その想いは弊社のビジョンとも一致しており「児島から世界を目指す」「TCB jeansを世界のブランドにする」といった夢を一緒に実現していきたいと考え、資本業務提携を締結しました。
今後もサーキュレーションのプロシェアリング「人が繋ぐ事業承継」サービスに期待しつつ、当社は「MAKE BRANDS BRIGHT」のビジョンのもと、「ガンガン行こうぜ」モードで邁進します。
■「人が繋ぐ事業承継」について
23,000名以上のプロ人材の経験・知見を活用して、「M&Aや税」の観点だけではなく「人と組織」の観点からも事業承継をサポートすることで、事業の発展を支援する新しい事業承継サービスです。
①事業引継ぎの方向性を策定する「事業承継診断」
後継者候補の有無に関わらず、弊社の事業承継コンサル及び各業界のトップレベルのプロ人材・経営者層による成長戦略の提言、株式価値を算出し経済的な利潤・負担を見積もるファイナンシャルレポートを行います。
② 円滑に事業を引き継ぐための「経営承継支援」
経営戦略、人事制度、事業開発、マーケティングなど専門性を有したプロ人材によるチームを組成することで、カリスマ経営から組織経営の導入など円滑な経営承継のための支援を行います。また、経営承継に向けた成長戦略の実行や経営レベルの引き上げを行う後継者育成も行います。
③ 統合プロセスまで踏み込む「第三者承継(M&A)支援」
弊社独自のプロシェアリングネットワークを活用した最適な承継先の探索からM&Aの実行支援、M&A成立後の統合プロセス支援まで一気通貫で行います。
『人が繋ぐ事業承継』WebページURL:https://circu-shoukei.jp
問い合わせ先:株式会社サーキュレーション 事業承継サービス事務局
TEL: 03-6256-0467(代表)
Email: shoukei@circu.co.jp
プロシェアリングを活用し最適なプロ人材と共に進めていくことで、社内のリソースだけでは解決できなかった経営課題を解決することが可能となります。サーキュレーションは、今後も外部のプロ人材を活用いただくことで、様々な経営課題を解決し、企業の変革の一助を担っていきます。
【企業概要】
会社名 株式会社サーキュレーション
公式HP https://circu.co.jp/
代表者 代表取締役社長 福田 悠
設立 2014年1月6日
所在地 東京都渋⾕区神宮前3-21-5 サーキュレーションビルForPro
「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンのもと、外部プロ人材の経験・知見を複数の企業で活用するプロシェアリング事業を運営しています。高い専門性を有するプロ人材の経験・知見を雇用ではなくプロジェクトベースで活用頂くことで、企業の抱える課題の解決、ミッションの達成を支援します。
23,000名以上のプロ人材のリソースから、企業の経営課題・業界・成長フェーズ・社風・経営における理念・思想を鑑み、企業に最適なプロ人材を選出、課題解決プロジェクトチームを組成します。登録している20代から70代のプロ人材は、インタビューを実施し、独自の人材アセスメントにより、スキル・経験・志向性・人物について適正な評価・知見を蓄積しています。2014年設立以来、導入実績は4,851社/17,077プロジェクトを数えます。(2024年1月末時点)
【プレスリリースに関するお問合せ先】
株式会社サーキュレーション 広報
TEL: 03-6256-0467
FAX: 03-6256-0476
Email: public_relations@circu.co.jp