2023.02.24
プレスリリース
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令和4年度富山県「伝統工芸ミライ創造事業」の成果報告会を実施
〜10事業者のプロ人材を活用した伝統工芸の商品・サービス内容発表〜
20,000名以上のプロの経験・知見を複数の企業でシェアし、経営課題を解決するプロシェアリング事業を運営する株式会社サーキュレーション(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:久保田 雅俊、以下サーキュレーション)は、事務局を務める令和4年度富山県「伝統工芸ミライ創造事業」につきまして、成果報告会を開催します。
■国指定の伝統工芸品技術を使ったマーケットインの商品企画やプロジェクトを創出
本事業は、富山県内の国指定伝統的工芸品(※)の担い手である事業者が中心となり、富山県の伝統工芸を引っ張る新たなブランド創出を3箇年で目指すものです。
※「富山県内の国指定伝統的工芸品」とは
高岡銅器、井波彫刻、高岡漆器、庄川挽物木地、越中和紙、越中福岡の菅笠の6品目があります。
長い歴史と伝統、高度な技術・技法を有するものです。
本事業に参加する10事業者・グループの属する4つの伝統工芸品の紹介は、後述しています。
初年度の令和4年度には、10の事業者や複数事業者で組成されたグループ・組合が参加し、サーキュレーションに登録する商品企画のプロ人材2名の支援を受けながら、市場ニーズに応じた新商品・サービスの企画や立案に取り組みました。
本年度の取り組みの成果として、
・「高岡鉄瓶」グループによる中国市場向けの高価格帯商品企画
・越中福岡の菅笠事業者による「菅笠教室」企画
・井波彫刻が中心となった産地横断の受注生産型商品開発プロジェクトの企画
・高岡銅器事業者による欧州市場向け商品企画
・高岡銅器事業者による事業者初のtoC向け商品企画
等が創出されました。
令和5年度では、このうち最大5事業者の企画案を選定し、試作品製作や販売先・連携企業の発掘を行うとともに具体的なプロモーションを支援する予定です。本成果報告会を経て決定する予定です。
■成果報告会の概要
当日は、本年度で企画した全ての参加事業者・グループの企画案について、支援に入ったプロ人材が企画の要点を説明し、各事業者・グループがどの様な過程を経たかについて順に発表します。また、富山県内の伝統工芸品事業や中小企業の支援活動を行う外部アドバイザー3名にも参加いただき、各企画案についてアドバイスをいただきます。
<10の参加事業者・グループ>
・井波彫刻協同組合
・伝統工芸高岡漆器協同組合
・高岡銅器グループ
代表:大越工芸品製造(株)
構成員:(株)宮津商店、高岡銅器(有)
・高岡銅器グループ
代表:(株)秀正堂
構成員: (株)大谷喜作商店、(株)宮津商店、(株)古城製作所、(株)関菊、(株)竹中銅器、
(株)四津井、(有)四津川製作所
・高岡銅器グループ
代表:(株)竹中銅器
構成員:大越工芸品製造(株)、高岡銅器(有)、(株)砺波商店、(株)宮津商店、(株)大谷喜作商店
・高岡伝統産業青年会
構成員:(株)ROLE、(有)色政、漆芸 吉川
・(有)中村製作所
・(株)平和合金
・和田彫金工房
・高岡民芸(株)
<ご支援したプロ人材>
①研修担当プロ人材
全5回の研修を通して、マーケットインの商品企画やプロジェクト創出に必要な考え方やフレームワークを提供
ご紹介:
P&Gでブランドマネージャーとしてアジア7カ国のコンセプト開発・製品開発・広告開発・ブランド中長期戦略開発・P/L管理を担当。自身でも2 度の創業企業の売却をしており、現在は国内企業向けのマーケティング支援を行いながら、経営者/投資家としても、コンサルティングファーム・テック企業・D2C企業の経営に携わる。
②実働支援担当プロ人材
月1回(全5回)の各事業者との個別打ち合わせを通して、企画案の実働への落とし込みを支援
ご紹介:
イギリスにてスポーツマーケティング事業に従事した後、株式会社電通にて、プロモーションの企画から実行までの幅広い案件に従事。独立後は、組織課題解決のコンサルティングファームを立ち上げ事業譲渡を実現。現在は、企業の新商品開発、新規事業開発、経営戦略支援を行いながら、ヘルスケア領域のマーケティング会社を経営する。
<外部(富山県)アドバイザー>
・富山県総合デザインセンター 所長 桐山 登士樹氏
・独立行政法人日本貿易振興機構富山貿易情報センター 所長 村上 久氏
・公益財団法人富山県新世紀産業機構 富山県よろず支援拠点 コーディネーター 早水 由樹氏
■成果報告会実施日程
実施日程:令和5年3月3日(金)13:00〜15:40
実施場所:富山県高岡文化ホールにて実施
※Web視聴も可能(申し込みいただく際に、参加方法の記載をお願いいたします。)
〒933-0055 富山県高岡市中川園町13-1
富山県高岡文化ホール 第2会議室
主催 :富山県
申込締切:令和5年3月1日(火)中
■当日のスケジュール
13:00-13:10 開会のご挨拶 富山県商工労働部地域産業支援課
13:10-13:20 本年度の事業振り返り サーキュレーション
13:20-15:10 各事業者・グループの企画案について順に報告
(1事業者・グループあたり10分ずつ)
15:10-15:20 総括
15:20-15:30 今後についてのご案内 富山県商工労働部地域産業支援課
15:30-15:40 閉会のご挨拶および写真撮影 サーキュレーション
■申し込み方法
下記宛先に、件名を「伝統工芸ミライ創造事業成果報告会への参加」としていただいた上で、参加方法(現地またはWeb)を記載の上、メールにてご連絡をお願いいたします。
<申し込み宛先>
富山県伝統工芸ミライ創造事業 事務局
株式会社サーキュレーション 鶴見(つるみ)
メール:alliance_p@circu.co.jp
■各産地の紹介
<高岡銅器/高岡鉄器>
高岡銅器は、銅器づくりで国内シェアの90%以上を占める、鋳造の町高岡で受け継がれてきた技術です。また、原型、鋳造、仕上げ、着色、彫金と金属加工のあらゆる技術が集まっており、複数の製作所や職人が工程を分担してつくるのが基本ですが、ひとつの町だけで分業制が成り立つのは珍しいことで、高岡の強みとなっています。
現在では、各事業者によるBtoCの商品開発も精力的にされており、アクセサリーやインテリア、日用品雑貨など様々な商品展開がされています。
また、高岡鉄器は今から400年以上前の江戸時代に銅が主流となる前、農具や鍋など日用品の製作に鉄が使用されていたのを起源とした技術です。
<井波彫刻>
井波彫刻は、主に神社仏閣彫刻や寺院欄間が活発で、全国各地の寺社・仏閣の彫刻を数多く手がけ、それと並行して一般住宅欄間・獅子頭など・置物にも力が注がれてきました。
現在、受け継がれてきた伝統ある「井波彫刻」は時代の流れとともに民家の室内彫刻へと多くは移り変わっており、なかでも住宅欄間や表札はその主力となっています。
直近では、寺院内の案内板や看板の製作等も手がけています。
<高岡漆器>
高岡漆器は、貝がらの光沢がある部分を薄く削った材料を使う「青貝塗」、唐風の意匠に錆漆(さびうるし)で描き、青貝・箔絵・玉石などを施す「勇助塗」、木彫に朱・黒などの漆を塗り重ね、模様の立体感を出す「彫刻塗」等、多彩な技術が生み出されてきました。
高岡の祭礼で使われる絢爛豪華な御車山(みくるまやま)にもこれらの技法が使われています。
現在では、樹脂やガラスなどさまざまな素材を使った変り塗も登場しており、香港、上海とアジア圏を中心した海外展開にも力が注がれています。
<越中福岡の菅笠>
越中福岡の菅笠は、日本で唯一、原料栽培から問屋まで、一貫して生産する体制を維持しており、全国の菅笠生産地が衰退していく中で、全国の約9割を出荷しているといわれています。
菅笠は、「スゲ」という植物を使って縫った笠で、農作業用の日よけや雨具として全国で古くから使われ、日本人の日常に溶け込んできました。
現在では、色付けしたカラーバリエーション豊富な「スゲ」で作られる帽子やイヤリング、本事業に参加する高岡民芸株式会社が製作する「ランプ」や「スピーカー」といった技術を活用した新商品開発も進んでいます。
【企業概要】
会社名 株式会社サーキュレーション
公式HP https://circu.co.jp/
代表者 代表取締役社長 久保田 雅俊
設立 2014年1月6日
所在地 東京都渋⾕区神宮前3-21-5 サーキュレーションビルForPro
「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンのもと、外部プロ人材の経験・知見を複数の企業で活用するプロシェアリング事業を運営しています。高い専門性を有するプロ人材の経験・知見を雇用ではなくプロジェクトベースで活用頂くことで、企業の抱える課題の解決、ミッションの達成を支援します。
20,000名以上のプロ人材のリソースから、企業の経営課題・業界・成長フェーズ・社風・経営における理念・思想を鑑み、企業に最適なプロ人材を選出、課題解決プロジェクトチームを組成します。登録している20代から70代のプロ人材は、インタビューを実施し、独自の人材アセスメントにより、スキル・経験・志向性・人物について適正な評価・知見を蓄積しています。2014年設立以来、導入実績は4,103社/12,687プロジェクトを数えます。(2022年10月末時点)
【プレスリリースに関するお問合せ先】
株式会社サーキュレーション 広報/竹内
TEL: 03-6256-0467
FAX: 03-6256-0476
Email: public_relations@circu.co.jp