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プロシェアリング事例 CASE STUDY

プロシェアリング > 導入企業事例 > IPO裏話。ユニクロの上場も手掛けたIRコンサル歴25年の福田徹氏と歩み、2年でマザーズに上場した株式会社ピアズ
サービス業×上場支援
IPO裏話。ユニクロの上場も手掛けたIRコンサル歴25年の福田徹氏と歩み、2年でマザーズに上場した株式会社ピアズ
上場準備の早期からプロ人材のアドバイスを受けたことが成功要因の一つに。
株式会社ピアズ 様
COMPANY DATA
企業名 株式会社ピアズ
設 立 2005年
事業内容 携帯電話販売代理店向け店舗コンサルティング、人財ソリューション、ITソリューション

2005年に創業し、携帯電話販売代理店向けの人材派遣やコンサルティングという比較的レガシーな領域からスタートした株式会社ピアズ。時代の流れに合わせて事業の形も柔軟に変えながら成長を続ける中で、2017年に上場を決意。早期実現に向けて桑野隆司代表取締役(以下:桑野社長)が招いたのが、野村證券のIRコンサル部門を立ち上げ、以降25年間上場支援に携わる福田徹さん(以下:福田)でした。わずか2年という早期IPO実現のポイントは、果たして何だったのでしょうか。

当初の課題
2年後にマザーズ市場への上場を目標としていたが、課題が山積みで何から手をつけたら良いのか、管理部門やIRをどのように強化すべきなのか全くわからなかった。
導入後の成果
・目標どおり、2年で無事マザーズに上場成功
・満足のいく公募価格も達成
・今後の株主総会や投資家対応に取り組むためのノウハウを十分蓄積できた
当初の課題
上場を決意するも課題が山積み。経験豊富な方の多角的なアドバイスを求めていた。

桑野社長:当社のメイン事業は一言で言えばコンサル業です。もともとは通信業界に対する人材派遣やキャンペーン、プロモーションなどの支援からスタートしました。時代の流れとともに商材やサービスも複雑化し売り方に悩む店舗が増加したため、現在は当社がスーパーバイジング的な役割を担って参入するようになってきています。

利益を出すだけならこれまで通りの経営でも良かったのですが、今後会社として成長し変化していかなければ、社員も当社に魅力を感じません。それに、高い目標を持つことは経営として健全と考えていました。
ただ、当社は非常にニッチなビジネスモデルです。これといった競合他社も存在しないのが特徴である一方、現状では今後の成長性も限られていました。何か新しいことをやろうと思ったら、人も資金も必要になります。
そこで今回有効な手段として選んだのがIPOです。上場によってブランド価値が生まれれば、優秀な人材が集まりますし、信用度が高まれば資金調達も容易になります。それに、世間から注目されれば会社としても新規事業に本気で取り組む気概が生まれるはずだと考えました。

目標は決めたものの、上場するためには課題が山積みでしたが、私にIPOの経験はありません。だからと言って証券会社や監査法人の言うことだけを聞いていても上場のある側面しかわかりませんから、情報不足です。ここは上場経験のある先輩やアナリストなどとにかく多方面から話を聞いて、何が最も的確な内容なのかを探るのが一番の近道だと思いました。

導入の決め手
会社が置かれている状況やタイミングを理解し、ピッタリのプロ人材を紹介してくれたのがサーキュレーションさんだった

桑野社長:元々プロ人材の方には来てもらっていましたので、複数のプロシェアリング会社を検討しました。
「プロ人材にはこういう人が良い」という絶対は無いんですよね。会社のそのときの課題や社風などを理解した上でないと、誰がいいのかはわかりません。
サーキュレーションさんはそういう点がプロシェアリング会社の中でも上手で、当時の弊社の状況やタイミングにピッタリの方を紹介してくれました。
担当コンサルタントの高橋さんはその辺りを今もとてもうまく汲み取ってくれています。とにかく大勢のプロ人材をリストアップするのではなく、私の悩みを的確に捉えて「こういう人がいますよ」と提案してくれました。

今回、福田さんにIRをメインとして管理部門の強化をお願いしたのも、豊富な知見が欲しいという視点からです。福田さんの経歴を拝見すると実に様々な会社にIRコンサルタントとして携わっていました。そのナレッジを生かしてしっかりと準備をするために、審査に入るかなり前段階から来ていただくことにしました。
管理部門のメンバーからは「ハンズオンで一緒に手を動かしてくれる人材がいい」という意見もあったのですが、相手に頼りきってしまっては意味がありません。ナレッジを教えてもらい、実践するのは自分たちであるべきだという点でも、経験豊富な福田さんをプロ人材として招くのが最適だと考えました。

支援したプロ人材
長年IRに携わってきた福田さんが大切にする信念は「素早いアウトプット」

福田:私はIRコンサルタントになって25年のキャリアがあるので、とにかく経験は豊富です。おそらく日本一経歴としては長いのではないでしょうか。会社によって必要になるスケジュール設計は異なります。例えば資本政策がすでに終わっている会社もあれば、ターゲットとなる同業他社が決まっていて、そこより株価を高くすることを目指す会社もあるわけですよね。そこに応じてロードマップを変えるのですが、ピアズさんの場合は全てゼロからのスタートでした。
ですから、まずは上場したらその後の1年間でどういう活動が待っているのかもお伝えしました。説明会やアナリスト対応、投資家対応、最後が株主総会ですね。株主総会なんかはあまり早めに準備をしても意味がありませんから、そこは直前で対策が必要になるといったスケジュール感もお話しさせていただきました。

福田 徹氏
野村證券IRコンサル、ソニー生命のコンサル営業を経て独立。IRコンサル歴25年、通称日本一経験の長いIRコンサル。

野村證券のIRコンサル部を立ち上げたで、ユニクロの上場にも携わる。ソニー生命のコンサル営業を経てから独立し、現在は上場前後の戦略立案や、金融機関との人脈を生かしたM&Aの仲介、VCや銀行からの資金調達支援まで、経営戦略に関する支援を実施。

世の中のスピードは速いことから、支援では「兵は拙速を尊ぶ」という言葉にあるとおり、とにかく素早くアウトプットすることを心がけている。

支援内容・成果
多くの他社事例をインプットしてもらったことで、ミス無くスムーズな上場を達成

桑野社長:今回の成果は、まさに目標としていた2年間で無事マザーズ上場を果たせたことですね。福田さんに他社のケーススタディを教えてもらうことで細かいミスをせずに済んだのが、上場成功の大きなポイントだと思います。良いところをアピールするというよりは、上場審査は減点方式のような印象を個人的には感じました。
IPOのノウハウは書籍なんかにはありませんから、早めに専門家に支援を求めたこと自体も功を奏したと思います。

福田:支援は約1年間で、2時間のミーティングを月2回実施しました。まずは全体のスケジュール設計をして、ミーティングを通して今後やるべきことを明確にし、次のミーティングまでに宿題をこなしてもらい、また何をするべきか聞いてもらい……という感じで進みました。

桑野社長:最初の1ヶ月は、私個人も指導してもらいましたね。上場企業の社長になる上でどんな要素が必要になるのか、一覧を書類でもらって勉強しました。
プロジェクトのメインのカウンターパートは取締役管理部長と管理部門のメンバー5名ほどでしたが、まだ経験の浅い若い社員ばかりでした。モチベーションの高い素人が、福田さんという玄人の方にゼロから教えてもらったような支援でしたね。

クリアにしなければならない規定なんかも非常に多かったのですが、その点は福田さんに他社事例を教えてもらいながら進めていきました。他社はどうしているのか、通常のフォーマットはどうなのかといったノウハウがあるのはやはり大きいです。

印象的だったのは、株主総会を見に行って上場企業とはどんな活動をしているのかイメージを作った方がいいというアドバイスです。
さらに株主総会の運営についても、福田さんに知見をいただけてかなり助かりました。もちろん信託銀行も株主総会運営の知識を教えてはくれるのですが、実践的なノウハウではありませんし先んじて準備するには少しタイミングが遅いですから。

福田:私は20年以上前から株主総会を見てきているので、昔と今の違いもわかります。現代において多少テクニックが必要なのは、質問や動議をどう捌くのかという点ですね。そこが重要だとお話ししました。
組織については、桑野社長の直下に管理部門がありましたがIRの資料を作成するために担当者が必要ですから、どんな体制や役割が良いかという部分についてもデザインさせてもらいました。

桑野社長:現在は経営企画部を設け、その中にIR担当という体制に変更しています。
支援が終了してからは福田さんに1年間教わったことを下地にしながら、入れ替わりで証券会社とやりとりをして上場を進めました。証券会社の方が教えてくれるのが予備校における試験の直前対策のようなものだとしたら、福田さんは家庭教師のように将来を見据えた勉強を教えてくれた感じでしたね。

福田:状況はリアルタイムで変わっていきますからね。随時対応しなければなりません。

今後について
通信業界に留まらず、広い意味での「課題解決会社」として邁進していきたい
左:プロ人材 福田徹氏
右:株式会社 桑野隆司代表取締役

桑野社長:今後はまさに上場企業として活動していくという段階ですが、福田さんから投資家との向き合い方について教えてもらったのも大きな資産になりました。何も知らないと不安で気張りすぎてしまいますから。もちろん熟知しすぎていても気が抜けてしまうと思うのですが、知識以上に自分たちが何のために投資家と向き合うのかという部分が大事だと知ることができました。
あとは、株主総会で過去にどんな事例があったのかいろいろ知れたのも財産ですね。いろいろ面白い取り組みをしている会社もあるのだと初めて知りました。どれが正解ということではなく、自分たちがどんな風にアピールしたいのかという思いがあるからこその工夫なのだと感じています。もちろんそこで話題になれば株価にも反映されますしね。

福田: IRについて一通りのことは上場前に知ってもらったので、それは役に立っているのではないかなと思います。
私個人としては、これまでこんな若い会社を手掛けたことが無かったんです。みなさん年齢的にもお若いですが、学ぼうとするモチベーションは旺盛でした。そこについていかなければという気持ちで取り組めたのが良かったです。知識のリニューアルもできました。

桑野社長:IPOを機に、当社は大きく経営のあり方を変えようとしています。今後は通信業界だけではなく、日本社会における課題解決の会社として活躍していきたいです。分野も業界も多種多様に存在しますが、私がその中で取り組んでいきたいのは「人」です。働き方改革などの課題を解決する先駆者的な企業に成長していきたいですね。そこを実現して、初めてグローバルに目を向けることができる気がします。

福田:ピアズさんは機関投資家だけではなく、個人向けでも人気が出ると思いますよ。ファンができれば出来高が増えて長期安定化も図れますから、今後は株主の層を拡大していってもらいたいですね。今は投資家からESGが注目されていますから、決算短信や有価証券報告書で少しでもESGに触れておくのがおすすめです。今後、ますます株価が上がることを期待しています。

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