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プロシェアリング事例 CASE STUDY

プロシェアリング > 導入企業事例 > 元トヨタのプロ人材により食品専門商社が年間250万円以上のコスト削減、生産性向上に成功
サービス×物流改善
元トヨタのプロ人材により食品専門商社が年間250万円以上のコスト削減、生産性向上に成功
要となる物流業務をペーパレス・業務プロセス改善・人材育成の3つで改善
協和物産株式会社 様
COMPANY DATA
企業名 協和物産株式会社
設 立 1972年
事業内容 外食産業向け食材/酒類/消耗品の販売および配送業務

外食産業向けの食品卸売業として50年近い歴史を持つ協和物産株式会社。中規模ながら近年10億単位で売上を伸ばしていた同社は、新たに倉庫を増設しました。しかし、これまで物流はマンパワーに頼り切っていたため徐々に業務負荷が高くなり、増設から5ヶ月で業務効率の改善を決意した村野隆一社長(以下:村野社長)。現場から経営まで広い経験と知識を持つ川越貴博さん(以下:川越)を迎えました。採用も大規模な資金投入もせず、目覚ましい物流改善を遂げた秘密に迫ります。

当初の課題
倉庫を新設したものの、物流が仕組み化されておらず特にドライバーに負荷がかかっており、マンパワーを駆使して売上は右肩上がりに伸ばしてきたが、現状のやり方は変えるべきだと課題感を感じていた。
導入後の成果
・3つの取り組みの成果
 ①1回あたりの配送時間を18分短縮
 ②ペーパーレス化に成功
  平均30秒かかっていた受注伝票を探す作業自体を撤廃
  年間で経費約100万円、保管場所約150万円/坪の削減
 ③レイアウト改善でピッキング作業時間平均40秒を達成
・基礎教育を重ねたことで課長クラスの視座、提案力が向上
当初の課題
新規で立ち上げた配送センターでの業務が非効率的で属人的になってしまい危機感を覚えた

村野社長:当社は創業50年弱、年商60億の総合食品材料卸商社です。事業で重きを置いているのが配送です。一般的にこの業界は一定以上の事業規模まで成長するとコストを考えて物流だけはアウトソースする企業が多いのですが、当社は自社物流にこだわっています。配送担当と営業担当がタッグを組んだ1店舗2名体制が、他社にはない協和物産ならではの強みです。

事業拡大に伴い2017年2月に新たに設立したのが塩浜の倉庫です。初めての新拠点立ち上げで何から手をつけたらいいのかわからない状態だったのですが、5ヶ月ほどはマンパワーを駆使してなんとか業務を回していました。

ところが、かなり属人的な運用になってしまったために、一旦状況が落ち着くと課題が噴出してしまって。
コストはもちろんオペレーション負荷もかなりかかってしまっていたので、倉庫の運用をもっと効率化し、生産性を上げる必要があると思いました。

導入の決め手
普通のコンサルタント会社とは違い、現役世代の人材がサポートしてくれるのが魅力的だった

村野社長:悩みや課題は抱えていたものの、正直コンサルティング会社を使うのは抵抗感がありました。もちろんコンサルタントとマッチすれば良い効果が出るのでしょうが、そうでなかったときに余計に状態が悪化しないだろうかと懸念していたんです。
その頃知り合いの顧問の方から、「よくある顧問派遣サービスとは違い現場の仕事も理解している方が本質的なサポートをしてくれる」と紹介されたのがサーキュレーションさんでした。「当社とマッチしない人がくるのでは?」という懸念が解消され、まずは話を伺うことにしました。

支援したプロ人材
トヨタ生産方式を習得した後ベンチャー経営にも携わり、幅広い経験と視座を身につけ、転職市場に存在しないプロ人材へ転身

村野社長:サーキュレーションさんが紹介してくれたプロ人材の川越さんにお願いすることにしたのは第一印象とやはり経歴ですね。トヨタで生産管理を経験した後に食品会社の工場長やベンチャー企業の役員など、とにかく現場から経営まで非常に幅広い知見をお持ちでしたし、対面で話してみると「この人なら現場目線で支援をしてくれそうだ」と強く感じました。

川越:私はご支援にはあいる際には、相手の目線に立つことも大切にしています。村野社長と話すときは経営者目線ですし、部長クラスならマネージャー目線、現場なら作業員目線で会話することを心がけています。
協和物産さんからご依頼をいただいた当初は、正直に言えば「食品に対しては詳しくても物流やフルフィルメントに関しては成長の伸び代があるな」と思いました。物流が全く仕組み化されていなかったんです。
にもかかわらず、60億円規模にまで売上を伸ばしているのは逆にすごいことです。少なくとも私が関わったことのある卸業者ではありえない状態でした。

強いマンパワーがあり、社長も含めメンバー全員がポジティブに「何とかしよう」という気概を持っているんですよね。そこが私が協和物産さんに惚れ込んだ部分です。

川越 貴博氏
トヨタ自動車で生産管理を担当後、食品会社で工場長として事業再生に携わる。その後アマゾンのアパレル物流を経てベンチャー企業2社で役員を経験後独立。企業経営から実働業務まで幅広い経験を活かした支援を得意とする。

トヨタではトヨタ生産方式を徹底して修得しQCサークル工場改善成果金賞など複数回受賞。アマゾンでは300名規模のマネジメントしながらプロセス改善による生産性向上を実現。その後のベンチャー経営でも2年で利益率8%改善などの実績を残し、自らの幅広い経験を多くの企業のために使いたいと思い独立。

プロ人材として一番意識しているのは、自分が従業員になったつもりで当事者意識を持つこと。売上を伸ばすということだけではなく、どうしたら従業員の皆様が働きやすい環境にできるのかを常に考えている。また、携わっている企業も多いのでそこで得たノウハウや情報を惜しみなく共有しながらベストミックスを目指す。

支援内容・成果
配送・受発注処理・倉庫レイアウトの3方向からメスを入れ、年間250万以上のコスト削減と生産性向上に成功

川越:支援は月1回、3~4時間ほどです。訪問の際に課題を出して、それを次の訪問時に現場で確認し、さらにブラッシュアップするといったやり方をしていました。

訪問時以外は随時進捗資料が送られてくるので、その方向性が間違っていたり抜け漏れがあったりする場合はリモートでアドバイスをしました。

支援内容は大きく「トラックドライバーのルート可視化」「受発注業務の効率化」「倉庫のレイアウト再構築」の3つに分かれます。

ただ、その前に土台作りとして並行して行なったのが現場の従業員やマネジメント層に対する物流とフルフィルメントの基礎教育です。

最初に取り組んだ課題がトラックドライバーのルート可視化です。
改善しようにも何のデータも蓄積されていなかったので、地図を広げてみなさんにどんなルートパターンがあるのかを直接書き込んでもらい、各ルートでかかる配送時間を計測しました。
配送についてはIoTシステムを導入しないとなかなか平準化はできませんでした。ベンダーさんを探したりGoogleマップの使い方をレクチャーする必要があったりと、要件定義には1年ほどかかりましたね。

受発注処理の効率化については、ペーパーレスを実施しました。
社内でエンジニアリングスキルを持った人材がいたのでその方とシステム開発をスタートし、3ヶ月ほどで実装することができました。開発コストはアウトソースする場合と比べて10分の1ほどで済みましたね。

最後に実施したのが倉庫のレイアウト再構築です。
まずは階層でセグメントを分け、列ごとに色分けし、最後に棚の段数を数字で設定するシンプルな表示にしました。担当メンバーは4名ほどで、1階層の住所を決めるのに2ヶ月ほどかかりましたね。
トータル8ヶ月の作業でしたが、これで新入社員でも迷わず棚入れやピッキングができるようになりますし、棚卸しも楽になります。

3つの取り組みによって、それぞれ時間短縮およびコスト削減の数値的成果が出ています。
まずトラックドライバーのルート可視化により、配送1回あたりの時間は18分短縮。受発注処理の効率化によりペーパーレスを達成したので、紙を探す工程はそもそも撤廃することができました。コストで言えば年間で約250万円分倉庫のレイアウト再構築では、ピッキングにかかる時間として平均40秒を達成しています。

今後について
身につけたロジカルな思考力と提案力で、社員たちで自走しながら実践していく
左:サーキュレーションコンサルタント 
中央:協和物産株式会社 村野隆一社長
右:プロ人材 川越 貴博氏

川越:今回の支援を通して課長クラスの方々に「理論に基づいてゴールを設定し、物事を進めていく」というフレームワークやその手法もお教えしました。実際にフローチャートを作ったりどんな風に業務を棚卸しすれば良いのかを指導したことで今は以前と比べて視座が上がり、物事の説明の仕方もかなり変化してきたと思います。

村野社長:これまでは何か提案があると勢いよくやる気を持って取り組むのですが、その後のPDCAを回し継続していく部分が課題でした。それが今では、何のためにやるのか、どんな効果が期待できるのかといったことをきちんと明確にした上で物事を進められるようになってきたと感じています。

川越さんは私たちが気づいていない課題や問題まで発見して指摘してくれるので、そこに普通のコンサルティングとの違いを感じますね。足りないことを単純に埋めるのではなく、企業が自走できるようにはどうしたらいいのかという視点で支援してくれました。

川越:今後も良いことも悪いことも正直に言い合える関係性で支援させていただきたいですね。一番は協和物産さんが繁栄することを望んでいますが、私の支援のスタンスどおり、売上だけでなく働き手の心が豊かになり、協和物産で働いていて良かったと思えるような会社になるお手伝いができればと思っています。

サーキュレーションさんの存在がそもそも私の独立のきっかけになっているのですが、やはり事業を通して得た日本中の企業のデータベースを持っているのは強みですよね。

村野社長:プロシェアリングがなければそもそも川越さんとの出会いもありませんでしたから、とても感謝しています。当社は人とのつながりを大切にしている会社なのですが、そういった風土はサーキュレーションさんにも感じました。今後もよろしくお願いします。

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